F1ハンガリーGPで、マクラーレンはチーフエンジニアのマット・モリス退任を発表した。これもテクニカル・ディレクターであるジェームズ・キーの加入同様、チームから正式なリリースは出ていないが、マクラーレンの広報が事実を覆さない限り決定済みである。
キーの移籍はまだ正式決定していないが、いずれにしても、モリスをはじめ、多くのスタッフがマクラーレン・ホンダ時代から、このプロジェクトから去ったことは事実である。
そこで、マクラーレン・ホンダの誕生が発表された2013年5月から、2018年7月末までの間にマクラーレンを離れていった人たちがどれだけいるかを振り返って見た。
・マーティン・ウィットマーシュ (2014年8月/チーム代表→退社)
・フィル・プリュー(2015年末/チーフエンジニア→メルセデスへ移籍)
・ロン・デニス(2016年11月/CEO→解任)
・キアロン・ピルビーム(2016年12月/チーフレースエンジニア→ルノーへ移籍)
・デイブ・レディング(2017年7/スポーティングディレクター→ウイリアムズへ移籍)
・マット・ビショップ(2017年7月/コミュニケーションディレクター→退社)
・ティム・ゴス(2018年4月/チーフテクニカルオフィサー→更迭?)
・エリック・ブーリエ(2018年7月/レーシングディレクター→辞任)
・マット・モリス (2018年7月/チーフエンジニアリングオフィサー→退任)
こうしてみると、要職に就いていたこれだけの数のスタッフが離脱したことに、あらためて驚かされる。もちろん、離脱したのには理由があり、その補填も行なっている。
だが、これはチームが公に発表している主要スタッフだけの情報で、ファクトリーで仕事する一般のエンジニアは含まれていない。
つまり、ジェームズ・キーを獲得したとしても、マクラーレンが復活するにはまだまだ長い道のりが待っているということだ。