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F1第12戦ハンガリーGP予選トップ10ドライバーコメント

2018年07月29日 18:11  AUTOSPORT web

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2018年F1第12戦ハンガリーGP 予選トップ3位(左からバルテリ・ボッタス、ルイス・ハミルトン、キミ・ライコネン)
2018年F1第12戦ハンガリーGP予選トップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 予選=1番手


 この週末は苦しんできただけに、フロントロウを独占できて素晴らしい気分だよ。ドライではフェラーリは僕らよりも速かったし、レッドブルにも速さがあったから、3番手か4番手、もしかしたら5番手だったとしてもラッキーだと思っていた。

 ところが土砂降りになった。その時、ポール争いに加わることができると分かったんだ。雨になったことで、全体のギャップがなくなり、いい結果を狙えるチャンスがもたらされた。

 チームを本当に誇りに思っている。彼らは素晴らしい仕事をし、ベストを尽くしてくれた。

 このコースでは何度もいい結果を出したことがあるけれど、最近はどういうわけか、トップに立つためのあとひと押しがないように感じる。ここはオーバーテイクが難しいから、もしドライのレースになれば、ポジショニングが重要だ。ターン1までの距離が長いので、抜かれる隙を作らないようにしておかなければならないね。

 

■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=2番手


 今日はポールを獲りたかったから、残念な気持ちもある。一方で、フロントロウ独占は僕らにとって完璧な結果だから、チームのことを思うととてもうれしい。

 ドライだったら、この結果を出すのはとても難しかっただろう。でもウエットコンディションが、フェラーリやレッドブルよりも上に行くチャンスをもたらしてくれた。ウエットできちんと走るのはとても難しかった。マシンからすべてを引き出そうとして限界で走ることももちろんだけど、コース上にとどまるだけでも簡単ではなかった。1周しか走れないと分かっているときはかなり難しいものだが、今日は何もかもがうまくまとまったよ。

 チームはタイミングについてもタイヤチョイスについても、見事な仕事をしてくれた。チーム全員でこの結果を実現したんだ。

 これからレース戦略を決めなければならない。スタート用のタイヤとしてはふたつの選択肢がある。ウルトラソフトか、ソフトかだ。慎重な分析をして、決断を下すよ。

 オーバーテイクが難しいコースでポールと2番グリッドからスタートできるのは素晴らしいことだ。フェラーリを後ろに留めておくために全力を尽くす。そしてポジションをひとつ上げるために、懸命に攻めるよ。明日はいい戦いになりそうだ。



■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=3番手


 全体的に見て、今週末はどんなコンディションでもマシンが本当に好調だ。予選は少し難しかったけれど、走るのは楽しかった。スピードがあり、マシンはウエットコンディションでもよく機能していた。今日は、他のサーキットと比べて、雨でも強さがあった。最近、雨だとあまりよくなかったから、うれしいよ。

 Q3ではユーズドタイヤで最速タイムを出したけど、新品セットに換えた時に、運悪く渋滞にはまってしまった。他のマシンに遮られ、水煙もあってクリアラップをとれなかった。時間が限られていたため、僕らにできることは何もなかった。新品タイヤではグリップがあっただけに残念だ。

 今日はポールを獲れるだけの速さがあったし、他のすべての要素も揃っていたんだけどね。それでもウエットコンディションでポール争いに加わる力があったということを、前向きに喜ぶべきだね。



■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=4番手


 ひどい予選だったとは思っていない。単純に速さが足りなかった。難しいコンディションで、マシンからポテンシャルすべてを引き出すのが簡単ではなかった。それでも自分のラップは悪くなかったと思う。

 ウエットコンディションではドライほどの自信は持てなかったから、そこは課題だということだね。

 今日の予選は順調だったとはいえないが、なんとか最後までうまくやり通すことができたと思う。今日は少し足りない部分があったけれど、そういうこともある。明日が何をもたらしてくれるのかに注目していよう。

 スタートは重要だけど、レースは70周もあるのだし、うまくやれるはずだよ。2列目からのスタートに何が必要かを考える。コンディションがどうであれ僕らには良いマシンがある。それが重要なことなんだ。



■ルノー・スポール・フォーミュラワン・チーム
カルロス・サインツJr. 予選=5番手


 エキサイティングな予選だったね! 今日のパフォーマンスには本当に満足している。すべてをうまくまとめることができてすごくうれしい。

 前にいるのはメルセデスとフェラーリだけだ。僕らがいかにこのコンディションにうまく対応したかの証明だよね。

 Q3では、同じセットのタイヤで走り続けるというギャンブルをした。その結果、強力なタイムを記録することができたんだ。最後のラップでは、タイムを更新できるだけのタイヤのパフォーマンスはもう残っていなかったけどね。

 ボードに「P3」の表示を見た時にはすごくうれしかったし、最終的に5番手を確保できたので、すごくいい気分だ。

 とはいえ、ポイントが与えられるのは明日だ。タイヤ戦略とスタートが特に重要になるけれど、力強いレースが走れるという自信があるよ。

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ピエール・ガスリー 予選=6番手


 コンディションの変化が激しい、クレージーな予選だったけど、結果には最高に満足している。

 コースオフせずに走り続けることだけでも難しい状況だったが、チームはタイヤ戦略の面で素晴らしい仕事をしてくれて、僕自身もいいラップを走ることができた。すごく難しい予選だったけれど、本当に楽しかったよ。

 予選前に雨が降り出した時、チャンスかもしれないと思った。でも6番手というのはすごい結果だ。この数週間、厳しい週末を送ってきただけに、チームにとって信じられないくらい素晴らしい結果だよ。

 2台揃ってQ3に進出させるなんて、チームはすごい仕事をした。トロロッソにとって最高の一日だ。ここはオーバーテイクが難しいサーキットだから、予選でいい結果を出すことが重要だった。レースではライバルたちをてこずらせてみせるよ。ペースはいいはずだから、集中し、明日のレースに備えたい。

 ただただ信じられない。コンディションは2周ごとに目まぐるしく変わっていた。

 チームに対してきちんとしたフィードバックをするよう心がけた。そして彼らは正しい判断をしてくれたんだ。正しいタイミングで、スリック、インター、ウエットを選んだ。

 最初のプラクティスからドライコンディションでもマシンの感触がとてもよかった。今のところすべてがうまくいっている。一番大事なのは日曜日だ。この調子を保ちたい。

 マックス(・フェルスタッペン)がすぐ後ろにいるし、ダニエル(・リカルド)もすごいペースで迫ってくるだろう。難しいレースになるだろうね。でもプッシュし続けるだけだ。トロロッソは2台揃って予選でトップ10に入った。素晴らしいパフォーマンスだ。明日はポイントを獲得したいね。



■アストンマーチン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=7番手


 今日の僕の主な問題は、特にQ3でグリップが足りなかったことだ。インターミディエイトタイヤでの感触はそれほど悪くなかったが、ウエットを履いたらかなり苦しんだ。現状、今年のマシンだとウエットで少し苦労させられるから、なぜ昨年のマシンと違ってそうなってしまったのかを調べなければならない。

 タイヤに熱を入れるのが難しいという状態はすでに経験済みだったが、今日またその症状が出てしまった。普通なら僕はこうしたコンディションでも余裕でいいラップを走れるのに、今日はそれができなかった。

 予選で強さを発揮できると思っていたのに、雨のせいでその機会を失ったと感じるから、少し悔しい。

 午前中、ドライの状態でも満足しておらず、セッティングに変更を施した。雨にならなければ、その変更によって予選で改善が見られたはずだと思っている。明日の決勝では効果が発揮されるはずだが、このコースで7番グリッドからのスタートとなると、簡単にはいかないだろう。レースはドライコンディションになり、気温はかなり高くなるようだ。とはいえ今日はこんな事態を予測していなかったわけだし、どうなるかは明日にならないと分からないね。

(公式サイトに対して語り)雨のなかでグリップがないと、どうすることもできない。今年に入ってから、雨であまりうまくいかなくなった。マシンがうまく機能しない。理由は僕には分からない。

 レース中に戦略を使っていくつか順位を上げることができるだろう。マシンの純粋な速さを考えれば、トロロッソ(のピエール・ガスリー)とルノー(のカルロス・サインツJr.)の前に出ることはできるはずだ。明日は雨が降らないことを願っている。何もアクシデントが起きなかったとしても、5位ではフィニッシュできるはずだよ。


■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ブレンドン・ハートレー 予選=8番手


 とても厄介なコンディションだったが、初めてQ3に進出することができてとてもうれしかった。

 Q3終盤に限界まで攻めたが、いくつか小さなミスをしてしまい、わずかの差でピエール(・ガスリー)のタイムに届かず、8番手という結果になった。

 予選では最初から最後までチームがとてもうまくコミュニケーションをとり、適切な戦略を選んでくれたし、マシンの感触もよかった。昨日から常に10番手前後の位置にいて、予選では2台揃ってQ3に進むことができた。とても大きな成果を出せたと思う。

 このコースはオーバーテイクが難しいから、できるだけいいスタートを決めて、1周目をうまく走らなければならない。トップ集団の後を走ることになり、戦略には多少検討の余地があるかもしれない。このままトップ10圏内の位置を維持し、ポイントを獲得したい。

(Formula1.comのインタビューにこたえ)チームメイトのタイムに届かずに悔しい。彼に勝ちたかった。でも初めてQ3に進めたし、2台揃ってトップ10に入れたのだから、すごくいい結果だと思う。

■ハースF1チーム
ケビン・マグヌッセン 予選=9番手


 9番手、10番手という結果にはさほど落胆していない。少なくともドライだったら、もう少し上を期待したけど、これほど難しいコンディションのなかで、チームは落ち着いてとてもいい仕事をしてくれた。正しいタイミングで正しいタイヤを選んで、コースに送り出してくれたんだ。

 こうしたコンディションでは間違った決定を下してしまうこともあるし、チームには大きなプレッシャーがかかっていたはずだ。ドライなら、彼らは僕らを送り出し、その後僕らが自分の仕事をするだけだ。でもウエットの場合は、彼らが背負う負担が大きい。そういうなかで彼らは完璧な仕事をしてくれた。よくやってくれたよ。

■ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 予選=10番手


 今日の自分の仕事には満足しているが、Q3でのこの結果にはがっかりだ。最後から2番目のラップの最終コーナーでマックスにブロックされたんだ。そのために彼の水煙のなかに巻き込まれて、最後のラップでは何も見えなくなってしまった。がっかりだよ。

 僕らはドライタイヤではすごく速かった。一時はトップや2番手にいたぐらいだ。マシンは好調だったんだ。でも雨が降って、Q3進出すら楽ではなくなった。結局進出できたからよかったけどね。

 ウエット時のマシンには課題があると思う。競争力があまりなかった。でもハースVF-18をこういうコンディションで走らせたのはこれが初めてだから、今日の経験から学べることは多い。それはいいことだよ。

 明日のレースでは何が起きてもおかしくない。全体的に見ると、悪い予選ではなかったよ。