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スパ24時間:スタートから10時間、アクシデント相次ぐレースは深夜3時過ぎに赤旗中断に

2018年07月29日 11:11  AUTOSPORT web

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34号車BMW M6 GT3
ブランパンGTシリーズ第7戦としてベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されている第70回トタル・スパ24時間は、スタートから10時間が経過した28日深夜3時過ぎに赤旗が提示され、レースが一時ストップしている。現在の首位はワーケンホルスト・モータースポーツの34号車BMW M6 GT3だ。
 
 現地27日(土)18時30分にスタートが切られた2018年のスパ24時間は、前日の予選“スーパーポール”で他を圧倒する速さでポールポジションを獲得したアウディスポーツ・チームWRTに車両規定違反が見つかり、ポールを剥奪されるという波乱の幕開けとなった。
 
 晴天のなか迎えた決勝レースでは序盤、2番手スタートとなったアウディスポーツ・チームWRTの2号車アウディR8 LMSがスタートとともにトップに立つが、1回目のルーティンピットを終えるとポールスタートのR-モータースポート、62号車アストンマーチンV12バンテージGT3がポジションを取り戻す。
 
 しかし、スタートから3時間を迎える直前、62号車アストンマーチンが2度目のピットストップを終えた直後にフルコースイエロー(FCY)が導入される。この間にベントレー・チームMスポーツの8号車ベントレー・コンチネンタルGT3やエミール・フレイ・レーシングの114号車レクサスRC F GT3、GT SPORT・モチュール・チームRJNの23号車ニッサンGT-Rが下位からトップ3に進出。一方でR-モータースポートは大きく順位を下げることとなってしまった。
 
 その後、8号車ベントレーは約3時間にわたって首位の座をキープするも、レース5時間過ぎにこのレース4回目のFCYが入ると、好タイミングでピットに飛び込んだモンタプラスト・バイ・ランド-モータースポーツの29号車アウディR8 LMSが首位に踊り出る。
 
 トップを奪われながらもトップ3につけていたベントレーだったが、8時間を迎える前にラップダウン車との接触によって足回りを損傷してしまう。このアクシデントによってガレージでの修復作業を余儀なくされ、優勝争いから脱落することとなった。
 
 29号車アウディがトップに立った日没後は、比較的落ち着いたレース展開となったが、そんななかでもステファン・オルテリ駆る114号車レクサスがオールージュでクラッシュを喫するなど、アクシデントは断続的に発生。
 
 そして迎えたスタートから10時間30分過ぎ、7回目のリスタート直後にアテンプト・レーシングの666号車ランボルギーニ・ウラカンGT3とチーム・パーカー・レーシングの31号車ベントレー・コンチネンタルGT3の両マシンが大破する大クラッシュがオールージュで起こったことで7回目のFCYが導入されると、FCYボードの提示から約5分後の現地時間3時42分に赤旗が提示されることとなった。クラッシュを喫した2台のドライバーはそれぞれマシンから降りサーキットのメディカルセンターに運ばれているという。
 
 チェッカーまで残り13時間12分時点でのオーダーは、ワーケンホルスト・モータースポーツの34号車BMWが総合首位。これにメルセデスAMGチームブラックファルコンの4号車メルセデスAMG GT3、メルセデスAMGチームAKKA ASPの88号車メルセデスAMG GT3のAMG勢が続き、日本車勢では一時2番手を走った23号車GT-Rが総合7番手につけている。
 
 約60台のマシンは現在、各チームのピットガレージ前でレースの再開を待っている状態だ。