インディカー・シリーズ第13戦がミド・オハイオ・スポーツカーコースで開催。28日に行われた予選は、タイトル争いするアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がポールポジションを獲得。佐藤琢磨は、8番手から決勝に挑む。
午前中に行われたプラクティス走行も、前日に引き続き荒れ模様に。復帰レースとなるピエトロ・フィッティパルディ(デイル・コイン)、マテウス・レイスト(AJフォイト)、さらにセッション終盤にシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)とスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)がコースオフし、3度の赤旗中断となった。
ここでトップに立ったのはグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。琢磨も9番手とタイムアップを果たした。
2つのグループに分かれて走行が行われる予選Q1。グループ1では、ロッシが1分4秒台に突入しトップ通過。ライアン・ハンター-レイ、ザック・ビーチとアンドレッティ・オートスポート勢が続き、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)も5番手でQ2に進む。
グループ2でもウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が1分4秒台でトップ通過。琢磨も3番手に入り、ポイントリーダーのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)も6番手でQ2に進出。セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)は赤旗の原因となるコースオフでファステストラップを抹消され最下位に終わる。
12台で争うQ2ではジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)がスピンを喫しタイヤバリアに接触。セッション開始9分での赤旗中断は、ほかのドライバーたちのアタックに大きな影響を及ぼした。
ここでトップを奪ったのはハンター-レイ。パワー、ロッシ、マックス・チルトン(カーリン)、ニューガーデン、ロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン)がファイアストン・ファストシックスに進出する。
琢磨はレイホールに続く8番手。チャンピオン争いをするディクソンは9番手でQ2敗退となる。
ポールポジションを争うファストシックス。ハンター-レイ、パワーと1分4秒台のアタックを見せたが、ロッシは1回のアタックのみで彼らを上回る1分4秒6802をマーク。ロングビーチ、デトロイトに続く今季3度目のポールポジションを獲得した。
「昨日もクルマは強かった。不利だと思っていたけど、予選Q1で同じように速さを見せることができた。特に赤旗が出たときは、うまく利用でできたね。チームはポールポジションと3番手を獲得できた。ここでテストしていない唯一のチームだったけど、チームに大きな信頼を生む結果になったし、明日それを返すことができたらいいね」とロッシ。
8番手となった琢磨は、「プラクティス後にセットアップを変更し、それがうまくいったように感じています。Q1ではグループ3番手でしたしね。Q2では赤旗が僕たちのストラテジーを中断してしまった。良い進歩を遂げたと思いますし、正しい方向に進んでします。明日は強いクルマを持っているといいですね」とコメントしている。