2018年F1ハンガリーGPの土曜予選で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは6番手、ブレンドン・ハートレーは8番手で、今シーズン初めて、2台揃ってトップ10入りを果たした。
ドライコンディション下で行われたFP3ではガスリーが10番手、ハートレーが12番手だった。
予選直前に雨が降り、セッション中も断続的に雨となったため、路面コンディションが変化し続けた。
Q1はダンプコンディションでスタート。2台はインターミディエイトタイヤからウルトラソフトに交換し、ハートレーは1分18秒429で11番手、ガスリーは1分18秒577で14番手と、揃ってQ1を突破した。
Q2では再び雨が強まり、ふたりはウルトラソフトからすぐにインターミディエイトに交換。悪化しつつあるコンディションに対応して早めにタイムアタックを行い、ガスリーは1分31秒286で5番手、ハートレーは1分32秒590で7番手と、2台揃ってQ3に進出した。
Q3は完全なウエット状態となり、ウエットタイヤでアタックを続け、ガスリーが1分37秒591で6番手、ハートレーは1分38秒128で8番手という好結果を出した。
■「雨が降り出した時にはがっかりした。まさかこんな結果を出せるとは……」とチーフレースエンジニア
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
チーフレースエンジニア ジョナサン・エドルズ
チーム全員にとって素晴らしい予選になった。ここにいる全員と、ファエンツァ、ビスター、ミルトンキーンズ、HRD Sakuraの多大なるサポートに感謝する。
このレースウイークエンドを前に、我々のマシンの特性を考えると、ハンガリーの予選では良い結果を出せるのではないかと思っていたが、6番手と8番手というグリッドを確保できるとは想像もしていなかった。
ドライコンディションのFP3では、予選に向けたドライでのバランスを最適化する作業を進め、その結果に満足していた。完璧なラップはなかったものの、強さはあったので、ドライの予選では少なくとも一台はQ3に進出することができるだろうと確信していた。
しかし予選直前に激しい雨が降り始めた。ドライで優れたパフォーマンスを発揮できると思っていたため、最初はとてもがっかりした。しかし結果的には雨が味方してくれる形になった。チームの全員が素晴らしい仕事をし、明確かつ簡潔にコミュニケーションを図り、正しいタイヤ選択を行い、協力し合って、とてもいい仕事をした。
今日のような難しいコンディションでは、チームワークとコミュニケーションが非常に重要であり、それが結果を左右する。
ドライバーたちはF1ではこのような状況をほとんど経験したことがなかったにもかかわらず、マシンの力を最大に引き出してくれた。Q3では最後の1周で決めるしかない状況だったが、ふたりは全力を尽くしてくれた。チームとしても、セッション終了間際にラインを越えられるよう、ピットでタイミングをはかっており、それがうまくいった。
ガレージ内に2台分のウエット、インター、ドライといったさまざまなタイヤがあふれているなかで、メカニックたちはミスなくピットストップを実行してくれた。彼らにも感謝したい。
明日の天気予報を見るとドライでのレースになりそうだが、金曜に行ったロングランのペースは非常によかった。雨で路面のラバーが洗い流され、気温は非常に高くなりそうなので、面白いレースになるだろう。ポイント獲得を目指していく。