夏休み前の最後のレース、2018年F1第12戦ハンガリーGPが開幕。ジェームズ・キーがマクラーレンに移籍するというニュースにトロロッソのフランツ・トスト代表がだいぶご立腹の模様。今週末もムッシュ柴田氏が現地の様子をお届けしていきます。
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ハンガリーの首都ブダペスト。もう30年以上通ってますけど、いつ来ても美しい街だなあと見惚れてしまいます。
定宿のホテル近くにある宮殿みたいな建物は、大衆浴場です(水着着用ですけどね)。
朝6時過ぎから、お客さんが来てました。
などとのんびりジョギングしてから木曜日のサーキットに向かうと、トロロッソ・ホンダのテクニカル・ディレクター、ジェームズ・キーが、突然離脱するというニュースが駆け巡ってるじゃないですか。
ピエール・ガスリーでさえ、「今朝、ネットニュースで知ったんだ」と、ビックリしてる様子でした。
ただし話題がハンガリーGP後のバカンスの話になると、フランス人ジャーナリストたちとそっちですっかり盛り上がってしまって、もう二度とキーの話題に戻ってくることはありませんでしたけど(まったく、フランス人てやつは……)。
一方のブレンドン・ハートレーは、前戦ドイツGPで二度目の入賞を果たしたというのに、何やら浮かない様子。
キー離脱絡みで、ハートレーに代えてマクラーレンからランド・ノリスを引っ張ってくるという噂も出てますから、その辺で憂鬱になってるのかもしれません。ノリスよりハートレーの方が、全然いいと思いますけどね。
一方、同じレッドブル・エナジーステーションの階上では、こんな浮かれた光景が。カコミ取材に表れたダニエル・リカルドが、頭の上のバーをつかんで、ぶら下がり始めたのです。
「NBAに仲のいい友達がいて、僕もダンクシュートがうまくなればいいと思って」とか何とか、訳のわからないことを言ってましたけど、囲んでいる僕たちは苦笑いするのみ。おそらくレッドブルとの契約延長が、決まったということなんでしょうね(苦笑)。
一方、キー離脱以上の大ニュースだったのが、フィアット総帥セルジオ・マルキオンネの急死です。
フェラーリのモーターホームには半旗が掲げられ、FIA定例会見へのキミ・ライコネンや、マウリツィオ・アリバベーネ代表の出席も中止。
シャルル・ルクレールのカコミ取材でも、事前に「マルキオンネ関連の質問は、NGね」と、広報から釘を刺されてしまいました。ルクレールのフェラーリ抜擢は、マルキオンネが誰よりも熱心だったという噂ですからね。その辺りを突っ込まれるのを避けたかったのかもしれません。でも心配しなくてもフランス人たちは、バカンスの話しかしてませんでしたけど(爆。
翌金曜日。キーをマクラーレンなんぞに奪われてなるものかと怒りのフランツ・トスト代表、「今週末はふたり揃ってQ3、ダブル入賞だ~!」と、スタッフたちに発破をかけてました。
その甲斐あって、少なくとも初日は二人ともマシンバランスに満足し、ガスリーはトップ10内の速さを披露。いい形でスタートできてますね。