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総合首位のタナク「エンジンストール以外は完璧。すべてを発揮できた」/WRC第8戦フィンランド デイ2後ドライバーコメント

2018年07月28日 14:31  AUTOSPORT web

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オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
WRC世界ラリー選手権は7月27日、第8戦フィンランドのSS2~11が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位をキープ。5.8秒差の総合2番手にマッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)が続いている。

■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合6番手

「正直いって、今日起きたことは予想していた。道路はかなりドライで、僕らにとってタフな1日だったし、明らかにいくらか時間をロスしてしまった」

「ただオット(・タナク)には敬意を表したい。彼はずっと飛ばしていたからね。僕らのすぐ後からスタートしたのに、ものすごいタイムを出していた」

「今日できることはほぼやったと思う。もちろん、もう少しコンマ数秒は走れる箇所もあったかもしれない。でも、それには大きなリスクを負う必要があっただろう」

「明日の走行順は少しはマシになるから、もう少し速くなるよう微調整できるといいね。簡単な1日とはならないけれど、明日も頑張るよ」

●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合7番手

目指していたポジションではないから、完全に満足しているとは言えない。だけど、午前中の走行では路面の状況変化が大きく影響していたことは明らかだ」

「“別の惑星にいる”オット(タナク)を除いて、僕らはどの前走者より速かったけれど、後続者たちは僕らより速かった」

「それで午後のいくつかのステージでは苦労したよ。だから、まぁ悪くはないけど完璧ではなかった。まだ道のりは長い。昨年は土曜日が僕らにとっていい1日だったから、頑張るよ」

●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合5番手
「タフな1日だったよ。僕らは表彰台を争っていたけれど、いくつかトラブルに見舞われて総合5番手まで順位を落としてしまった。ドライビングはまずまずだったけど、もう少し確認しなければならない箇所がある。明日それが見つけられるといいね」


■ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合16番手

「僕たちにとって非常にチャレンジングなラリー・フィンランドのスタートになった。午前中の走行ではSS4でミスをしてしまったし、1日中ペースを出すのに苦戦していた」

「ミスはしたくないものだが、ペースノートを聞き間違えてしまったんだ。アンダース(イエーガー/コドライバー)がマイナス5と言ったと思ったんだ。本当はマイナス4のはずだったけど、それは大きな違いなんだ」

「僕たちは横転してしまったが、とても親切なフィンランド人の観客達が、ステージに押し戻してくれた。午後の走行の準備をしてくれたメカニックたちに感謝しているよ。正しい感触を掴むためにはもう少し作業が必要だが、土曜日には新たなスタートを切ることを目指している」

●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合10番手

「特にこのイベントで1番手の出走順になるということは、最初から厳しい状況に挑むということだ。グリップと一貫性の面で苦戦していたので、あれ以上僕たちにできることはなかった」

「SS5でのミスで状況が良くなることはなかった。ペースノートの詰めが甘かったんだ。修正しようと思ったけど、次の箇所でミスをし、まっすぐ溝に向かって突っ込むことになった。その後は落ち着くようにしなければならなかったよ」

「メカニックたちは、昼のサービスでマシンを修理するのに素晴らしい仕事をしてくれた。(セバスチャン)オジエと比べて順位をいくつか下げてしまったから満足はできないが、厳しいものになることは分かっていた。こうした状況ではベストを尽くして、ダメージを最小限にすることしかできない」

●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合4番手
「もう少しリスクを負うこともできたかもしれないが、それでも初日にはとても満足できると思う。週末全体でセットアップを適正なものにすることに集中しているから、やりすぎないようにしたかった」

「午前中の走行では、コンディションにあわせた走りをしなくてはいけなかったし、僕たちが作ったペースノートはところどころ、ゆっくりすぎた。そのあとは、マシンとステージをさらに楽しめるようになった」

「僕たちには一貫性があり、良いペースを出していたから、トップ3に近いところにとどまることができてる。これからの2日間でこの勢いを維持していかなければ」

■シトロエン・レーシング
●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合9番手
「タイムに関しては、全体的に良いリズムが持てた。良い1日だったね。午前中にパンクがあり、夕方には燃料のトラブルがあったことに不満があるのは間違いないけれど、でもそういうこともある」

「それも今では解決したから、すでに明日の走行区間のことに集中している。この壮大なコースを楽しみ、さらにいい結果を出していくよ」

●マッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合2番手

「自分がこのような素晴らしいパフォーマンスを出せたことを、チーム全員のためにも喜んでいる。このような結果を出すために、一丸となって懸命に作業をしてきたんだ。1日を通してC3 WRCをドライブすることを楽しめた。この調子を明日も維持していくよ!」

●カリッド-アル・カシミ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合24番手
「フィンランドの典型的な高速ステージをとても気に入っている。ひどく狭かったりラフだったりするステージは少なかったが、そうしたセクションではトラブルを避けようと慎重なアプローチを取った。残りのラリーでは、自分のペースを上げていくつもりだ」

■トヨタ
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合3番手
「とてもいい1日だったと思う。今朝最初のSSでは上手くリズムを掴めなかったが、2本目のSSでつかむことができた。また、クルマのセッティングをやや硬めに変更したところ、安定性が高まり満足できるようになったよ」

「午後の最初のSSはやや慎重になり過ぎたけど、そのあと気合いを入れ直し3位の座を取り返した 今回は楽しんでドライブできているし、明日はさらにドライビングを改善できるのではないかと期待している」

●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合首位
「今日1日の自分の戦いに満足している。クルマに大きな自信を感じてこのような道を走るのは、本当に素晴らしい気分だ」

「エンジンのストールで少しタイムを失ったけど、それ以外は完璧だったし、自分の力をすべて発揮できたと思う」

「出走順の影響で今日は路面が滑りやすく苦労したけど、上位争いをしたライバルと明日は同じような条件で走ることができるから楽しみだ。ただ、そうはいっても簡単にはいかないだろう」


●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合8番手

「朝は大変だった。最初のSSのジャンクションでエンジンをストールしたことで気分的にかなり落ちこみ、そのあと走りのリズムを失ってしまった」

「しかし、日中のサービスでエンジニアが小さな問題を発見し解決してくれたから、午後は状況がよくなり自分が期待していたようなスピードで走ることができた」

「もちろん優勝が目標だったけど、ラリーはまだ2日残っているし、順位を上げるチャンスは充分にあると思う」