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トロロッソ・ホンダF1密着:ジェームス・キー不在のハンガリーGP、現場は週末の結果に集中

2018年07月28日 11:11  AUTOSPORT web

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2018年F1第12戦ハンガリーGP ピエール・ガスリー
トロロッソ・ホンダにとって、F1第12戦ハンガリーGPは情報が混乱する中で開幕した。その理由はグランプリ開幕前日に、テクニカルディレクターのジェームス・キーがマクラーレンに移籍するという情報が飛び交ったからだ。

 この件に関して、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは「いまのところ正式に情報が入ってきていないので、われわれとしてはコメントできない」と語ったが、最初に情報を知ったのは、7月26日の朝だったことからも、トロロッソ・ホンダにとっては寝耳に水だった。

 キーの離脱あるいは移籍に関しては、トロロッソも、移籍先として自ら名乗りを上げているマクラーレンもまだ正式なリリースを出していない。ただし、ハンガリーGPにキーがトロロッソに帯同していないことは事実だ。

 キーはホンダにとって、田辺TDが技術的な話をする場合のトロロッソ側の窓口だっただけに、トロロッソが今後どうするのかが注目される。

 ただし、グランプリの週末だけを考えれば、必ずしもキーは毎戦現場にいたわけではなく、ホンダ側が技術的なやりとりを行う場合のトロロッソ側の窓口は、チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズで変わりなく、ハンガロリンクの現場はいつもの状態でトロロッソ・ホンダはレースに臨んでいた。

■トロロッソ・ホンダF1にとってハンガロリンクは得意コース


 初日9番手のピエール・ガスリーは、「バーレーンほどじゃないけど、今日は本当にいい日だった」と、初日のパフォーマンスに満足していた。


 15番手に終わったブレンドン・ハートレーも、ガスリーとのタイムはコンマ4秒しか離れておらず、トップ10のエステバン・オコンまで、わずかコンマ2秒。

「順調な一日で、さまざまなテストができた。ここ数戦よりも明らかに出だしはいい。これから一晩かけて走行データを調べ、明日に向けてマシンを最適化したい」と手応えを感じている。

 それもそのはず、トロロッソにとっても、ホンダにとっても、ハンガリーGPは相性のいいサーキット。田辺TDも「ハンガリーGPは、歴史的にトロロッソが得意としているサーキット。今日もすべてがスムーズで、全体としてはポジティブな一日でした。今年のクルマでどこまでやれるか楽しみにしたい」と、力がみなぎる。

 ハンガリーGPが終わると、F1は夏休みに入る。良い形で夏休みに入るためにも、得意のハンガリーGPは、トロロッソ・ホンダにとって絶対に落とせない一戦だ。