F1第11戦ドイツGPのサポートイベントでユニークなレースが併催された。『BOSS GP』というレースだ。
BOSS GPは、過去のフォーミュラカーを使用して行われる混走レースで、『Big Open Single Seater』の略。F1のほかGP2、F3000といったマシンが参加している。
その歴史は意外と古く、95年にBOSS・フォーミュラという名前でスタート。2001年にユーロ・BOSSとなり、現在のBOSS GPとなったのは2010年。
今年は4月にドイツ(ホッケンハイム)で開幕し、5月のオーストリア(レッドブルリンク)、6月末から7月頭にかけてのイタリア(モンツァ)に続いて、今回のF1ドイツGPのサポートイベントは2018年シーズン2度目のドイツ戦だった。
このあと、8月にオランダ(アッセン)でレースをした後、9月のチェコ(ブルノ)、そして10月のフランス(ポール・リカール)の全7戦で争われる。
まったく異なるマシンを使用した混走レースのため、クラスは2つに分かれており、F1マシンがオープンクラス、それ以外はマスタークラスとなっている。
今年、初めてF1グランプリのサポートイベントとして開催された2度目のドイツ・ラウンドのレース1を制したのは、2006年のトロロッソのマシン『STR1』を使用したインゴ・ゲルスティ。8レース中、7レースで優勝し、現在ランキングも断トツのトップに立っている。
ちなみにトロロッソ以外のF1マシンで注目を集めていたのは、スーパーアグリのSA06、ベネトンB197。ただし、この3台は当時搭載していたエンジンではなく、SA06はコスワースV10で、ベネトンとフォルティはなんとジャッドの4リッターV10だった!!