2018年F1第12戦ハンガリーGP、金曜フリー走行1回目が日本時間18時にスタートし、レッドブルのダニエル・リカルドがトップタイムをマークした。
F1が3週間の夏休みに入る直前の、最後のグランプリ。この6週間で3連戦+2連戦をこなしてきたF1関係者たちはさすがに疲労が蓄積し、体調を崩した者も少なくない。パドックでは挨拶代わりに、バカンスをどこで過ごすかの話で盛り上がっていた。
ハンガリーGP初日は、例年と同じく朝から暑い。FP1の始まる午前11時の時点で、気温26℃、路面38℃。ピレリはここに前戦ドイツと同じ、ミディアム、ソフト、ウルトラソフトのコンパウンドタイヤを投入。レース本番でのデグラデーションが大きいだけに、初日走行での見極めが重要だ。
ザウバーはドイツに続いて、テスト兼リザーブドライバーを務めるアントニオ・ジョビナッツィが出走。今回はシャルル・ルクレールが、シートを譲った。
開始後30分近くまで出走を控えていたフェラーリのセバスチャン・ベッテルが、ウルトラソフトを履いて1分18秒218のタイムでトップに立つ。タイヤ1セットを返却する開始後40分の時点で、ベッテルから0.473秒差でソフト装着のバルテリ・ボッタス(メルセデス)。
3番手以降はキミ・ライコネン(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が続き、中団勢トップは6番手ニコ・ヒュルケンベルグ、7番手カルロス・サインツJr.のルノー勢が付けている。トロロッソ・ホンダはこの時点で、ピエール・ガスリー12番手、ブレンドン・ハートレー14番手だ。
ここまでトップ3チームは、フェラーリはウルトラソフト、メルセデスはソフト、そしてレッドブルはミディアムと、それぞれ異なるコンパウンドを2台が装着し、基本セッティングを確認している。ベッテルはその後、1分17秒997まで自己ベストを更新。新品ソフトに履き替えたハミルトンが、0.039秒差に付けた。
開始後59分、新品ウルトラソフトで6番手タイムを出した直後のヒュルケンベルグが、丘の上のターン5でスローダウン。コース横にマシンを止めた。
ハミルトンがシケインで大カウンターを当てるなど、メルセデス2台は不安定な挙動に悩み5、6番手に留まる中、リカルドがソフトで1分17秒613のベストタイム。0.079秒差でベッテル、フェルスタッペンが0.09秒差で3番手に付けており、レッドブルが好調さを窺わせる。
4番手以降はライコネン、ハミルトン、ボッタスが続き、ロマン・グロージャンはボッタスからコンマ5秒差の7番手に付けた。
トロロッソ・ホンダは終始ソフトで周回を重ね、ガスリー11番手、ハートレー13番手とまずまずの速さを発揮したものの、ハートレーが終盤に最終コーナーで派手にスピンを喫するなど、マシンバランスは今一つの印象だ。