トップへ

ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ、ニュル北コース量産車最速を更新

2018年07月27日 19:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ニュルブルクリンク北コースで6分44秒97をマークしたアヴェンタドールSVJ
ランボルギーニが2018年夏に発売開始を予定している『ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ』がドイツ、ニュルブルクリンク北コース“ノルドシュライフェ”で6分44秒97を記録し、量産車の最速ラップレコードを更新した。

 全長20.8kmのコースに170を超えるコーナーと約300mにも及ぶ高低差を有すことで“世界一過酷なコース”として知られるニュルブルクリンク北コースは、世界中の自動車メーカーが新車開発に活用しており、特にスポーツカーやスーパーカーといった車種の開発においては“聖地”とも呼ばれる場所だ。

 そんなニュルの北コースでは毎年のように新たなラップレコードが生まれ、ランボルギーニも2015年に『アヴェンタドールSV』で7分を切るタイムをマークすると、翌2016年には『ウラカン ペルフォルマンテ』が6分52秒01という当時の量産車最速タイムを記録している。

 今回、車内外のカメラやテレメトリを用いたVBOX-Racelogicの機器を用いてタイムとGPS認証を管理するRemakスタッフや、ピレリの技術者などの協力の下、量産車最速タイムの更新を目指すチャレンジが行なわれたアヴェンタドールSVJは、ボディに軽量素材を用いると同時にエンジンのパワーアップによって1.98kg/hpという並外れたパワーウエイトレシオとなった。

 また、ランボルギーニが特許を持つアクティブ・エアロダイナミクス・システム“ALA 2.0”が盛り込まれている空力パッケージでは、同システムを最大限に活用させるため、開発段階で膨大な量のCFDシミュレーションが行なわれるとともに、アクティブ/パッシブ・ダイナミック・システムの全面的な変更も実施されたという。

■アヴェンタドールSVJの“J”はイオタを意味する


 このほか、四輪駆動システムをはじめリヤホイールステイアリング、ESCなどが強化されたアヴェンタドールSVJは、オプション設定となるピレリPゼロ トロフェオ-Rタイヤを装着した状態で今回のアタックを迎えた。アタックドライバーにはランボルギーニワークスドライバーのマルコ・マペッリが抜擢されている。

 晴天のなかで行なわれたタイム計測ではカモフラージュパターンを纏ったアヴェンタドールSVJが、かつて量産車最速マシンとして君臨したウラカン・ペルフォルマンテのタイムを約7秒短縮する6分44秒97をマークし、新たなラップレコード樹立してみせた。

「サーキットにフォーカスした車両の才能を示すランボルギーニの伝統に従って、イオタの“J”が『アヴェンタドールSVJ』の名前の末尾に備わっている」と語るのはアウトモビリ・ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEO。

「この新型車は、現在のベンチマークを超えたスーパースポーツカーを生み出す、ランボルギーニの技術の集結といえるものだ」

「8月に行われるアメリカ、カリフォルニアのモンテレー・カー・ウイークでの発表前にもかかわらず、ニュルブルクリンクのラップタイムレコードを保持したことは、最高のデザインエンジニアリングと革新的な技術を誇るランボルギーニの力量を証明しているといえるだろう」

「アヴェンタドールSVJはパフォーマンスの頂点を極めたスーパースポーツカーであると同時に、他の追随を許さない運転の喜びを保証する」