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熱中症対策で税理士試験「ペットボトルで水分補給OK」、「助かった!」歓迎の声

2018年07月27日 18:42  弁護士ドットコム

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「助かった」「倒れたらシャレにならないから、よかった」ーー。税理士試験の受験生がネット上でざわついている。


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死者が多数出るほどの記録的な猛暑を受け、国税庁が自ら重い腰を上げたためだ。8月7日から9日にかけて行われる、今年の税理士試験。原則禁止としていた試験中の飲み物補給を、条件付きで認めることに決めた。国税庁が公表した条件は以下のとおりだ。


・700ml以下のふた付きペットボトル1本に限り、試験中、机上に置いて飲むことを認める


・問題用紙または答案用紙を汚しても、交換はしない


・ペットボトルカバーの使用及び缶、瓶、水筒による飲料の持ち込みは認めない


●熱中症、1週間で65人が死亡

より詳しく聞こうと、弁護士ドットコムニュース編集部では国税庁に問い合わせた。すると、国税庁人事課の担当者は「猛暑が厳しいなか、柔軟な対応が必要と考えた」と話した。ペットボトル飲料についているラベルははがさず、そのままでいいという。


「700ml」という基準は、最近のペットボトル飲料で500mlを超えるものが少なくないことに配慮したため。また、試験中に、サーモスなどの水筒に入れた飲み物を飲むことは認められないが、これまでどおり、試験中に挙手をして試験官付き添いのもと部屋の外で飲むぶんには問題ないとしている。


総務省消防庁のまとめでは、熱中症による死者数が7月22日までの1週間に65人(速報値)と、2008年に集計を始めて以来、1週間あたりで過去最多となったことが伝えられている。


(弁護士ドットコムニュース)