m-1 CARFACTORY RS3 LMS m-1 CARFACTORY RS3 LMS、マシントラブルも6位入賞
ピレリ・スーパー耐久シリーズ2018(S耐)に参戦するAudi Team DreamDrive Noahのm-1 CARFACTORY RS3 LMSは、7月14~15日にオートポリス(大分県)で開催されたシリーズ第4戦『TKUスーパー耐久レースinオートポリス』のST-TCRクラス(全8台)に参戦。序盤からマシントラブルに見舞われながらも粘りの走りで6位入賞を果たした。
福岡に本拠を置くAudi Team DreamDrive Noah(代表:清瀧雄二)は、“九州に元気を! 九州のモータースポーツにもっとワクワクを!”を合言葉に九州のレーシングチームとしてS耐にフル参戦。今回は熊本在住の塚田利郎、蘇武喜和、清瀧というレギュラー3名に、渡辺忠司を加えた4名体制を敷いた。
今回のST-TCRクラスには、4台のアウディRS3 LMS、3台のホンダ・シビック タイプR、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIという計8台が参戦。チームは前回の富士24時間で初優勝を決めた勢いを保ち、地元サーキットでの好成績を目指した。清滝と塚田がこのテクニカルなコースを熟知し走り込んでいるのは大きなマージンだった。
真夏の太陽に照りつけられた九州地方は猛暑となり、オートポリスのある日田市の中心部は最高気温が37.4度まで達したが、阿蘇外輪山の中腹にある高地コースのオートポリスも30度前後まで達した。
14日の公式予選はA、Bドライバー2名のベストタイム合算で争い、塚田と蘇武のベストタイム合算の結果クラス4位につけた。
全7クラス計49台の車両が参加した5時間耐久の決勝レースは、15日の11時39分にスタート。これまでの3戦は塚田がスターターを務めたが、今回は蘇武がスタートを担当した。
蘇武は順位を保ち、後方に2台のRS3と2台のシビックを引き連れるような形で周回していたが、6周目の1コーナーで突然右フロントのダンパーが折れスローダウンしてピットへ。突然のトラブルにピットクルーは迅速に作業を行い、20分ほどでマシンをふたたびコースへ送り出した。
優勝争いからは脱落してしまったが、ここで渡辺が予定よりも早くドライブを担当。26周を周回しピットインして清瀧に交代した。清瀧は走り慣れたコースながらタイヤの磨耗に気を使いながら37周を終えてピットへ。ここで塚田に交代した。
塚田はクラス8位の順位は変わらないものの周回を重ねていくにつれ総合順位を少しずつ上げていった。塚田は32周で最後のピットイン。そしてふたたび蘇武がコースインした。
蘇武はクラス8位は変わらないものの、総合での順位を着実に上げながら周回。そしてゴールまで残り10分ほどとなった120周目に序盤のダンパートラブルに起因するトラブルがまたもや発生し、蘇武はピットインして応急処置を施しふたたびコースへ。
しかし残り半周でトラブルが再発。タイヤとフェンダーが干渉してタイヤはバーストし、最後はホイールのみで戻ってきて何とかチェッカーを受けた。このファイナルラップでストップしチェッカーを受けられなかった車両が2台あり、最終的にはクラス順位も8位から6位となりポイントランキングも3位を守った。
第5戦は、9月22~23日にツインリンクもてぎ(栃木県)において5時間レースとして開催される。
■レース後コメント
清瀧雄二
「同じアウディの45号車も、私たちと全く同じ破損なので対策を考えないといけないですね。今回8位でなくて6位という結果は大きいです。もてぎは練習用にと参加した6月の『Joy耐』で優勝しましたし、アウディには合っているコースのようなので、頑張って良い結果を残したいと思います」
塚田利郎
「路面温度が高いことでタイヤのグリップが落ちて厳しいレースになりましたが、これもレース。富士24時間で勝って色気が出てしまった感もありますから、挑戦者の気持ちを忘れずに残り2戦を戦いたいと思います」
蘇武喜和
「まさか自分が乗っている時にすべてのトラブルが起きるとは思いませんでしたが、ゴールできて本当に良かったです。9ポイント加算ということは次につながりますし、もてぎはアウディに合っているようなので楽しみです」
渡辺忠司
「久々にオートポリスを走りましたが、タイヤ的に厳しく苦労しました。いろいろなことを教わりながら走れたことで収穫は大きく感謝しています。次も乗る機会があれば嬉しいですし、また頑張りたいです」