7月26日に開幕したブランパンGTシリーズ第7戦トタル・スパ24時間に出場しているポルシェのワークスチーム、マンタイ・レーシングが28日の決勝レースで10グリッド降格ペナルティを受けることとなった。
スパ24時間や鈴鹿10時間耐久を含むIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ、2018年からはブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップに911号車ポルシェ911 GT3 Rを投入してフル参戦しているマンタイ・レーシング。
ニュルブルクリンク耐久シリーズの強豪として知られる同チームは近年、ポルシェワークスチームとして世界各地で行なわれるGT3レースで活躍しており、今季のIGTC開幕戦バサースト12時間では終盤まで優勝争いを繰り広げた。
そんなマンタイ・レーシングは7月26~29日にかけてベルギー、スパ・フランコルシャンで開催されている第70回スパ24時間にロマン・デュマ、フレデリック・マコウィッキ、ディルク・ベルナー組という布陣でエントリーし、26日の予選で暫定13番手を獲得。予選トップ20に入ったマシンが決勝のスターティンググリッドをかけて争う27日の“スーパーポール”でポールポジションを争う予定だった。
しかし予選が実施された26日、事前のフリープラクティスに登場したデュマがピットレーンでの速度違反を複数回犯したとして、シリーズから2点のペナルティポイントを与えられてしまう。
以前のレースでも同じ違反を犯していたデュマの累積ペナルティポイントは、今回の加点によって基準値を超過することとなり、その結果911号車ポルシェは28日の決勝レースのスタートを予選順位の10番手後方から迎えることとなった。
なお、同日の走行セッションではマシンをシェアするマコウィッキも2度のピットレーンスピード違反を取られており、マンタイ・レーシングには合計430ユーロ(約5万5000円)の罰金が科せられている。