ワーケンホルスト・モータースポーツの34号車BMW M6 GT3 ル・マン24時間、デイトナ24時間に並ぶ“世界三大耐久レース”のひとつに数えられるトタル・スパ24時間が7月26日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで開幕。同日、フリープラクティスと予備予選、さらに予選が行なわれ、ワーケンホルスト・モータースポーツのBMW M6 GT3が最速アベレージタイムをマークした。
2018年で70回目の開催となるスパ24時間は、ブランパンGTシリーズ第7戦ならびに、鈴鹿10時間耐久が組み込まれるIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの第2戦として行なわれる。両シリーズのシーズンハイライトとなる今戦には例年どおり多くのエントリーが集まり、その数は合計65台に上っている。
そんなスパ24時間のレースウイーク初日となった26日は、午前中に始まったフリープラクティスをはじめ、18時過ぎスタートとなったプレ・クオリファイ、日没間際の予選Q1~Q4、そして日没後のナイトプラクティスと多くの走行セッションが設けられた。
このうち20時50分から開始となった予選Q1~Q4では、各チーム3~4名のドライバーが各セッションで1名ずつアタックを行ない、予選トップ20台がポールを争う“スーパーポール”進出に向けてアタック合戦を展開していく。
このセッションで2分18秒763という最速タイムを記録したのは地元ベルギー出身のドリス・ファントール繰るアウディスポーツ・チームWRTの1号車アウディR8 LMSだったが、アベレージタイムではフィリップ・エング、トム・ブロンクビスト、クリスチャン・クローンズ組の34号車BMWが最速に。
ワーケンホルスト所属の3人はエングの2分18秒988を筆頭にQ2、Q3を担当した残るふたりも2分19秒前半のタイムをまとめ、平均ラップタイムを2分19秒155とすると暫定ポールポジションを獲得した。
■ニッサンGT-R、スーパーポール進出に0.021秒届かず
暫定2番手は昨年のスパ24時間勝者であるアウディスポーツ・チーム・サンテロックの25号車アウディR8 LMS。これにアウディスポーツ・チームWRTの2号車アウディR8 LMS、最速ラップをマークした1号車アウディ、さらにモンタプラスト・バイ・ランド-モータースポーツの29号車アウディR8 LMSが続き、暫定順位ながらアウディ勢が2番手から5番手を固めることとなった。
前年2位フィニッシュを飾っているベントレー・チームMスポーツの8号車ベントレー・コンチネンタルGT3は総合6番手に。7番手にはメルセデスAMG・チーム・ブラックファルコンがつけ、メルセデスAMG勢最上位となっている。8番手以下はポルシェ911 GT3 R、フェラーリ488 GT3、ランボルギーニ・ウラカンGT3、アストンマーチンV12バンテージGT3が続いた。
日本車勢ではエミール・フレイ・レーシングの14号車レクサスRC F GT3が総合15番手でスーパーポール進出を決めた一方、僚友114号車レクサスは26番手でグリッドが確定。また、GT SPORT・モチュール・チームRJNの23号車ニッサンGT-RニスモGT3も20番手に0.021秒届かず21番手からの決勝スタートが決定している。
元F1ドライバーのリカルド・パトレーゼらを擁しプロ-アマクラスに参戦しているカストロール・ホンダ・レーシングの34号車ホンダNSX GT3は、総合49番手/クラス9番手から決勝を迎えることとなった。
予選トップ20台がポールポジションを争うスーパーポールは27日(金)18時30分(日本時間25時30分)から行なわれる。このセッションでは各車1名のドライバーがアタックを行ない、純粋なラップタイム順で決勝スターティンググリッドが決定する。