WRC世界ラリー選手権は7月26日、第8戦フィンランドのSS1が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がトップタイムで総合首位につけた。総合2番手はティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)、総合3番手はセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)だ。
2018年シーズンの後半戦幕開けとなるラリー・フィンランド。そのオープニングステージとなるSS1は現地19時、サービスパークが設けられるフィンランドの都市ユバスキュラ市内に設けられた2.31kmのステージで争われた。
グラベル(未舗装路)とターマック(舗装路)のミックスステージとなったSS1で、タナクは1分49秒2のベストタイムを記録。ステージ2位につけたヌービルに0.7秒、3位のオジエに0.8秒のギャップをつけてトップに浮上した。
ドライバーズランキング3位につけるタナクは、ラリー・フィンランドにおける最大のライバルはチームメイトであるとコメント。フィンランド出身で大会を制した経験のあるヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)、エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)への警戒感を示している。
「ホームランドを迎えているドライバーたちは、フィンランドの道をどう走るべきか熟知している。だから、僕にとっては大きな挑戦になるだろう」とWRC公式サイト、WRC.comに語ったタナク。
「ただ今年は彼らと同じマシンで走るから言い訳はできない。とにかく速く走る必要があって、それができるかは自分次第なんだ」
トヨタ陣営の残る2台のうち、2017年大会ウイナーのラッピはタナクと1.7秒差の総合5番手、ラリー・フィンランドで3度の優勝経験のあるラトバラは2.3秒差の総合8番手だった。
下位クラスのWRC2では、足立さやかがコドライバーを務めている47号車フォード・フィエスタR5が、ヤルッコ・ニカラのドライブでクラス5番手/総合16番手につけた。
そのほか、勝田貴元(フォード・フィエスタR5)がクラス14番手/総合28番手、新井大輝(フォード・フィエスタR5)がクラス18番手/総合40番手番手でSS1を走りきっている。
競技2日目となる27日(金)はSS2~11までの10SSで争われ、本格的なグラベル戦が幕を開ける。このうちSS4、9は今年から新たに設けられたSSとなるほか、そのほかのステージも構成が一部変更されており、ドライバーには新たな挑戦となる。