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トロロッソがジェームズ・キーとの長期契約を主張、移籍明言のマクラーレンと情報が錯綜。ガスリー&ハートレーは多くを語らず

2018年07月27日 09:11  AUTOSPORT web

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トロロッソのテクニカルディレクターを務めてきたジェームズ・キー
マクラーレンF1チームは26日、トロロッソ・ホンダのテクニカルディレクター、ジェームズ・キーと契約を結んだことを明らかにした。しかしトロロッソ側はキーとの契約は終了していないと主張、まだマクラーレンとの交渉はまとまっていないことを示唆した。

 F1ハンガリーGPを前にした木曜、キーがトロロッソから離脱してマクラーレンに移籍するという報道が流れ、その数時間後にマクラーレンのスポークスマンはそれが事実であることを認めた。

 マクラーレンはSNSを通して「マクラーレンはジェームズ・キーがチームに加入し、テクニカルディレクターを務めることを認める」とのコメントを発表した。正式なプレスリリースは発表されておらず、キーの加入時期についても公表されていない。

 一方トロロッソは、キーとは現在も契約下にあると主張した。チーム代表フランツ・トストは「ジェームズ・キーは(トロロッソ)チームと、長期にわたる有効な契約を結んでいる。契約内容には守秘義務があるため、詳細についてコメントするつもりはない」というコメントをSNSを通して発表した。

 キーとの契約期間はまだ残っているため、レッドブルはマクラーレンに何らかの賠償を求めたい考えであるとの推測がなされている。その場合、それが金銭的なものになるのか、マクラーレンのリザーブであるランド・ノリスなど、ドライバーのレンタルという形になるのかは不明だ。

■トロロッソ・ホンダのガスリーとハートレー「キーが離脱するなら残念」


 ドイツGPに続き、ハンガリーにもキーは現地に来ていないものの、元々本拠で作業に当たる予定だったとCrash.netは伝えている。

 ハンガリーで、ドライバーであるピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーはこの件について聞かれたものの、基本的にはノーコメントを貫いている。

「この件についてはあまりコメントしたくない。状況がまだはっきりしていないからだ」とガスリー。
「マクラーレンが今朝発表したコメントは見たよ。でもその後のトロロッソの声明も見た。つまり状況が明確になっていない」

「もちろん、彼はチーム内でテクニカルディレクターという重要な役割を担っている。彼の力で大きなパフォーマンス向上が実現している。チームの主要人物を失うのであれば残念だ。彼がいなくなるとしたら残念に思う」

 ハートレーは「彼は長年このチームで働いてきた。ジェームズと一緒に働けるのは素晴らしいことだ」と語った。

「大勢のスタッフがチームを支えていて、ひとりの人間が責任を負っているわけではない。それでも彼は重要な存在だ」

「彼が去るのか残るのかというニュースについてコメントを求められても、僕としては何も言いようがない。何か発言して、それが大きくニュースに取り上げられたりするのはいやなんだ」