レジェンダ・コーポレーションは7月25日、2010年から2018年に新卒で入社した入社9年目までの若手社員5966人を対象に実施した「若手社会人の意識/実態調査」の結果を報告した。
「上司を尊敬していますか?」という設問に「尊敬している」と回答した若手社員は32.4%。「やや尊敬している」は42.8%と、実に7割以上の若手社員が上司を尊敬していることがわかった。この結果に「なんだかんだ自分も尊敬されてるのかも?」とホクホク顔を浮かべる上司もいるのではないだろうか?(文:宮西瀬名)
上司に求めるのは「コミュ力」「リーダーシップ」
ただ、この設問はあくまで「尊敬している上司」の有無を聞いているだけで、「上司全員を尊敬してますか?」と聞いているわけではない。そのため、「一部の尊敬に値する上司」を思い浮かべ「尊敬している」と回答しただけの可能性もある。
では、どのような上司が尊敬されるのだろうか。「上司に求める人間力は何ですか?」と聞くと、「コミュニケーションスキル」が最多の51.9%。次いで「リーダーシップ」(51.2%)、「専門的な知能・ノウハウ」(39.9%)、「論理的思考」(36.5%)、「他者を尊重し切磋琢磨しながらお互いを高め合う力」(32.3%)などが票を集めた。
尊敬する上司になるためには、「コミュニケーションスキル」と「リーダーシップ」を高めることが大切と言えるそうだが、どちらを高めるのも容易ではなさそうだ。
コミュニケーションが若手社員のやる気を上げる
また、50.9%が「上司との会話や面談は、仕事をするうえでのモチベーションの向上につながる」と回答している。若手社員のやる気のない仕事ぶりに不満を抱いている上司は、積極的にコミュニケーションをとるようにすれば、問題は解消されるかもしれない。
セクハラやパワハラを指摘されることを恐れ、若手社員とのコミュニケーションが消極的になっている上司も多いだろう。だが、それでは若手社員の生産性は上がらず、結果的に会社から"ダメ上司"の烙印を押されてしまうかもしれない。面倒臭がらず若手社員とコミュニケーションをとることが重要だろう。
また、「シンプルだけどぐっとくる【若手のやる気をあげる10のパワーフレーズ】」も調査しており、一部紹介したい。
「キミならできる」「期待しています」「信頼しているぞ」など、期待を込めたフレーズは人気があるようだ。「休める時に休め」「自分らしくでいいんだから」といった優しいフレーズも効果的らしい。
一方、「会社の看板で仕事をするな」「疑う目が品質を守る」「技術者は技術でうそをついてはいけない」などの厳しいフレーズも若手社員の心を熱くすることがあるという。ぐっとくるフレーズは人によって変わってくる。若手社員の性格を見極め、各々に適したパワーフレーズをストックしておくと良さそうだ。