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SNS時代には本物のスターは生まれない? マツコ「面白い子やチャーミングな子は誕生しても圧倒的な何かにはならない」

2018年07月26日 18:01  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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7月25日に放送された『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)では、「未だに『山口百恵の再来』という表現が使われることに違和感がある」という趣旨の投稿が紹介された。

有吉弘行さんは「『モハメド・アリの再来だ』みたいなね、結構あるよね」と芸能界問わず、様々な業界で「〇〇の再来」という表現はよく耳にすると口にした。(文:石川祐介)

「システムが違うし、見る人の感覚も変わった」

マツコ・デラックスさんは「アリを存在として全く認識してない人が、世の中を支配するようになった時に、その呪縛から逃れられるんだろうね」とそのスターを知っている世代がいなくなれば、「〇〇の再来」という表現は無くなると語る。

ただ、マツコさんは「自分の頭の中ですごい存在になっちゃってるんだよね。『こんなの足元にも及ばねーよ』ってなっちゃう」と記憶は神格化されやすいため、「〇〇の再来」というフレーズはなかなか無くならないだろうと分析した。

有吉さんは「あんなスーパースターは出てこないんじゃない?今の世の中」、と昔いたような圧倒的なスターは今後出てこないと口にし、マツコさんは「システムが違うし、見る人の感覚も変わった」と時代の変化によってスターが生まれない世の中にしてしまったと語った。

「ちょこっとモデルとかやってると『可愛い!』ってみんなに消費されちゃうじゃない」

なぜ昔のような幅広い層に人気のあるスターが生まれなくなってしまったのか。有吉さんはスターになるには、ミステリアスな要素が必要だという。

先日、65歳で亡くなったシンガー・ソングライターの森田童子さんはプライベートが謎に包まれたままだったが、週刊誌の追求の加熱化やSNSが普及したことで「今は丸裸にされるでしょ?」。有名人のプライベートが曝されやすくなり、ミステリアスな要素を持てなくなったことが、スターが生まれにくくなった原因だと語った。

マツコさんは「みんなで作り上げていくもんじゃない、スターっていうのは。送り出す側もそうだし、ファンも含めて作ってくもんじゃない」とスターは環境によって作られるものとし、

「SNSだなんだで街中でパシャパシャ撮られる時代でスターなんか生まれない」

とSNSやスマートフォンの普及が有名人とファンの距離感を狂わせてしまったと語る。昔は山口百恵に会おうと思っても会えなかったが、今は「会いに行けるアイドル」AKB48を始め、身近であることを売りにする芸能人も多い。

さらに、マツコさんは「面白い子だったりチャーミングな子は誕生するだろうけど、圧倒的な何かにはならんよね」と、魅力的なタレントは今後も出続けるけど、スターは生まれないと予想。続けて次のように語った。

「今みたいに一般の子が話題になったりしない。だからこそ、本当に可愛い子が噂になる」
「難しいよね今は。ちょこっとモデルとかやってると、『可愛い!』ってなってみんなに消費されちゃうじゃない」

昔はSNSがなかったため、本当に突出した魅力を持った人しか注目されやすかったとし、今の時代は少し魅力があるだけでも注目されるため、圧倒的なスターは出てこないと話した。