トロロッソのテクニカルディレクター、ジェームズ・キーが、マクラーレンに加入することが決まったと報じられている。
キーはガーデニング休暇を終え次第、マクラーレンのテクニカルディレクターに就任する予定であると、BBCは伝えた。具体的な日程は明らかになっていないものの、マクラーレンは近日中にキーとの契約を発表する見込みであるという。
また、マクラーレンのエンジニアリングディレクターであるマット・モリスが退任したとも報じられた。
4月にチーフテクニカルオフィサーのティム・ゴスが離脱した後、マクラーレンは7月4日に大規模な組織変更を発表した。レーシングディレクターのエリック・ブーリエが辞職、マクラーレン・レーシングのCOOサイモン・ロバーツ、パフォーマンスディレクターのアンドレア・ステラ、スポーティングディレクターのジル・ド・フェランによる新体制が形成されたことが明らかになった。
パワーユニットをホンダからルノーに変更しても不振から抜け出せずにいるマクラーレンは、体制を大きく変更し、状況を好転させようとしている。
■ドライバー絡みで2019年のレッドブル・ホンダにも影響か
キーの加入時期は、レッドブルとマクラーレンとの交渉により決定する見込みだという。他チームへの加入を禁じる期間は、長ければ1年に及ぶが、交渉がまとまれば、短期間での移籍が実現する。
マクラーレン側はリザーブドライバーのランド・ノリス、あるいは現レースドライバーのストフェル・バンドーンを交渉の材料として使うかもしれないと、BBCは推測している。レッドブルはトロロッソのドライバーとしてノリスの貸し出しを打診したという報道が、6月になされていた。
46歳のキーはジョーダンでF1キャリアをスタート、フォース・インディア、ザウバーを経て2012年にトロロッソに加入。これまでの実績から非常に高い評価を受けている。キーが離脱するとすればトロロッソは大きな痛手を被るものと考えられる。