アニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』(8月17日ロードショー)が、カナダ・モントリオールで開催中の「ファンタジア国際映画祭」にて、最優秀アニメーション賞にあたる「今敏賞」の長編部門を受賞した。
「ファンタジア国際映画祭」は、1996年にジャンル映画祭として始まったイベント。現在はアジアやヨーロッパ、北米の作品を中心に約400作品を上映しており、会期中は10万人が来場する北米最大のジャンル系映画祭だ。
このたび『ペンギン・ハイウェイ』が選出された「今敏賞」は、2010年に逝去したアニメーション監督・今敏氏の功績を称えて、2012年より「ベストアニメーション賞」から名称が変更された賞。「今敏賞」長編部門における過去の日本の受賞作品には、新海誠監督の『言の葉の庭』や西久保瑞穂監督の『ジョバンニの島』などがある。
受賞理由について、映画祭の公式サイトでは「表現も構成も美しく練り込まれた、愛と友情の物語。全ての世代の人々の心を強く感動させる、魅力的でふしぎなラブストーリーだ。『ペンギン・ハイウェイ』は今敏賞にふさわしい」とのコメントが発表された。
受賞に際し、石田祐康監督からは「まずは何と言ってもこの『ペンギン・ハイウェイ』にとって初めていただく賞になるのでものすごく嬉しいのと、衝撃が走ってます。何故ならまだ日本でも公開していないのに、もう賞をいただいてよろしいのかと…!また今敏さんは個人的に多大なる影響を受けた監督なので、その名を冠する賞をいただけることに非常に光栄な思いです!有難いことです」と喜びのコメントが到着。
また、主人公のアオヤマ君役を務めた北香那も、「自分にとって初めて命を吹き込んだ作品が、海外でこんなに素敵な賞を頂けるなんて、信じられない気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいです。映画『ペンギン・ハイウェイ』を、早く日本の皆様にもお届けしたいという気持ちがより一層高まりました。」と感激するメッセージを寄せた。
映画『ペンギン・ハイウェイ』は、8月17日より全国ロードショー。
(C)2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会