塚本晋也監督の新作映画『斬、』が、『第75回ヴェネチア国際映画祭』コンペティション部門に正式出品されることがわかった。
11月24日から公開される『斬、』は塚本監督が監督、出演、脚本、撮影、編集、製作を務めた完全オリジナル作で、塚本が初めて挑む時代劇。開国の是非で揺れる江戸時代末期の江戸近郊にある農村を舞台に、時代の波に翻弄される1人の浪人と周囲の人々の姿を通して、生と死の問題に迫る。主人公の浪人役に池松壮亮、浪人の隣人である農家の娘役に蒼井優がキャスティング。
塚本監督作品が『ヴェネチア国際映画祭』コンペティション部門に正式出品されるのは『野火』に続いて2作目。審査員長をギレルモ・デル・トロ監督が務める映画祭は8月29日から開催される。あわせてティザービジュアルが公開。
塚本晋也監督は「池松さん、蒼井さんらの素晴らしい演技を見ていただけるのが、一番の喜びです」、池松壮亮は「ヴェネチア国際映画祭に初参加です。作品にとても自信があるので、胸を張って向かいたいと思います」、蒼井優は「日本の“色気”を感じてもらいたいです」とそれぞれコメントを寄せている。
■塚本晋也監督のコメント
初めての時代劇とともにヴェネチアの地を踏めるのがうれしいです。
行く、というより、帰ってきた、と思わせてくれる映画祭。
池松さん、蒼井さんらの素晴らしい演技を見ていただけるのが、一番の喜びです。
同時に、今を生きる人たちの心に、鋭い刃を突きつけたいと思っています。
■池松壮亮のコメント
ヴェネチア国際映画祭に初参加です。
作品にとても自信があるので、胸を張って向かいたいと思います。
普段日本にいてもなかなか感じる事のできない手触り、映画を通して世界を体感する事がとても楽しみです。
■蒼井優のコメント
塚本監督おめでとうございます。この作品でヴェネチア国際映画祭に参加できて幸せです。
素晴らしい映画祭に連れて行ってくださる塚本監督にとにかく感謝しています。
共演者として池松さんの芝居をヴェネチアの人たちに観てもらえることが本当に嬉しいです。
日本の“色気”を感じてもらいたいです。