FIA F2(旧GP2)に参戦しているトライデントは7月27~29日の第8戦ハンガリーから、新たにアレッシオ・ロランディをレギュラードライバーに迎えると発表した。
トライデントは2018年のF2にアルジュン・マイニ、サンティノ・フェルッチの2名体制で参戦してきた。
しかし、フェルッチは第7戦イギリスのレース2後のクールダウンラップでチームメイトに故意に接触。レース後の事情聴取に協力しなかったため、2大会4レース出場停止処分を受けた。
そのほかフェルッチはレース2で意図的にチームメイトのマイニをコース外に追いやったとしてリザルトから除外。加えてパドック内でスマートフォンを操作しながらマシンを運転したとして罰金のペナルティを受けている。
チームは度重なる不祥事に加え、「ドライバーによる支払い義務についての重大な違反」もあったとして、フェルッチとの契約を解除。第8戦からは新たなドライバーを起用するとしていた。
新たにレギュラーの座を射止めたロランディは弱冠19歳のイタリア人ドライバー。2018年はトライデントからGP3に参戦しており、第3戦オーストリアのレース1では3位表彰台を獲得する活躍をみせている。
「本当にうれしいし、モチベーションに満ちているよ」とロランディ。
「なるべく早くマシンに慣れなくちゃいけないし、学ぶべきことも山積みだ。ハンガロリンクでのデビューに向けて、チームと一緒に働いていくよ」
「この新たな挑戦に興奮を隠しきれない」
トライデントのチームマネージャーを務めるジャコモ・リッチは「アレッシオ・ロランディを新たなF2ラインアップに加えられることをうれしく思う」と述べている。
「彼が持ち合わせている経験とドライビングスキルはトライデントのスタッフを驚かせるに充分なもので、彼らはロランディがF2にステップアップする準備は万全だと判断した」
「ロランディはチームから最大限のサポートを受けるし、彼にはF2を戦う上での秘訣を伝授する。F3時代にチームメイトでともに仕事をこなしていたから、アレッシオとアルジュンは強力なコンビになるだろう」