リクルート住まいカンパニーは7月25日、「2018年東京23区の家賃相場が安い駅ランキング」の結果を発表した。
調査は東京23区内の駅を対象に、今年3~5月にSUUMOに掲載された賃貸物件の管理費を含む月額賃料から中央値を算出した。対象物件は駅徒歩15分以内で、10~40平米のワンルーム・1K・1DK。
東京23区内で最も家賃相場が安い駅は「西高島平」(都営地下鉄三田線/板橋区)で、5.55万円。2位は「葛西臨海公園」(JR京葉線/江戸川区)で5.7万円、3位は「北綾瀬」(東京メトロ千代田線/足立区)で5.9万円となった。
足立区は大学誘致が進むなど、「家賃相場だけではない魅力もある」
4位は3駅がランクインし、「一之江」(都営地下鉄新宿線/江戸川区)、「京成金町」(京成金町線/葛飾区)、「金町」(JR常磐線/葛飾区)の6万円。7位は「堀切」(東武伊勢崎線/足立区)で6.15万円、8位は3駅で「柴又」(京成金町線/葛飾区)、「江戸川」(京成本線/江戸川区)、「篠崎」(都営新宿線/江戸川区)の6.2万円となった。
11位には5駅で「上井草」(都営新宿線/杉並区)、「堀切菖蒲園」(京成本線/葛飾区)、「宮ノ前」(都営さくらトラム(都営荒川線)/荒川区)、「竹ノ塚」(東武伊勢崎線/足立区)、「舎人公園」(日暮里・舎人ライナー/足立区)の6.3万円。
16位は「青井」(つくばエクスプレス/足立区)の6.35万円で、17位には6駅入り、「お花茶屋」(京成本線/葛飾区)、「五反野」(東武伊勢崎線/足立区)、「京成小岩」(京成本線/江戸川区)、「六町」(つくばエクスプレス/足立区)、「新柴又」(北総線/葛飾区)、「西新井」(東武伊勢崎ほか/足立区)の6.4万円となっている。
22駅中7駅が足立区の駅が占める結果となった。足立区は23区の北端に位置し、家賃相場がリーズナブルな印象がある。調査元は、大学の誘致が進み「『SUUMO住みたい街ランキング2018』の穴場だと思う街に北千住が選ばれるなど、家賃相場だけではない魅力もある」としている。
注目は「北綾瀬」、来年には千代田線直通運転で利便性向上
3位の北綾瀬駅は東京メトロ千代田線の駅で、日比谷・大手町などのビジネス街まで約30分という立地だ。沿線上に原宿や表参道などもある。現在これらの駅へは、隣の綾瀬駅での乗換が必要だが、2019年には直通運転になる。調査元は「少し先の時期へ向けて部屋を探すなら、最注目といってもいいかもしれない」とコメントしている。
葛飾区も6駅ランクインしている。4位金町駅のあるJR常磐線は千代田線と直通運転している。こちらもビジネス街へ、乗換なし約30分で移動できる。駅周辺は商店街があるなどノスタルジックな雰囲気を残しながらも、24時間営業のスーパーもある。調査元は、
「同率4位の京成金町駅は金町駅と約150メートルの距離で、互いに2線の利用が可能。最寄駅の路線にとらわれすぎることなく、好きな間取りの部屋を柔軟に選ぶことができそうだ」
と分析している。