「盛り鉄女子」という言葉をご存知だろうか?盛りは"メイクをする"という意味で、鉄は電車のこと。つまり、電車内でメイクをする女性を指す造語である。
盛り鉄女子は「マナーが悪い」「化粧品のニオイが臭い」など度々批判の的にされがちだ。ただ、7月23日に放送された『5時に夢中!』(MX系)では、マツコ・デラックスさんと若林史江さんが盛り鉄女子を批判する人たちに苦言を呈した。(文:石川祐介)
女性に化粧を強要するような社会がいけない?
番組中、盛り鉄女子の話題になるが、若林さんはそもそも"メイクを女性に強いる社会に問題がある"と指摘。若林さんは会社員時代にノーメイクで出社する機会が多かったらしいが、上司から度々「化粧して来い」と言われたのだという。
「『なんで化粧をしていかなきゃいけないんですか?』って聞いたら『それが身だしなみだ』って言われたんですよ」
と化粧することは身だしなみと言われ、その考えに納得できず上司とよく口論になったと話す。
続けて「お化粧しないと恥ずかしくて外に出られないっていう人はいいですよ。でも、したくないって人もいるんですよ」と女性にも多様な考えがあり、
「したくない人に化粧を課すような。それを身だしなみであり、礼儀であるっていう世の中は違う気がする」
と語気を強める。女性は化粧をするものという"風潮"が蔓延しているにもかかわらず、一方的に盛り鉄女子が攻撃されてしまう社会への不満を語った。
スマホをいじったり、新聞読むのを禁止にすれば平等になる?
この件にマツコさんは「自分の膝だけ使って、誰にも迷惑かけることなくやってるわけじゃない…記号」と周囲に迷惑をかけず化粧している女性もいるとコメントし、
「ワンカップで酒盛りしているジジィ連中とか、ミカン食べながらギャーギャー言ってるババァの方がよっぽど迷惑」
と盛り鉄女子よりもマナーの悪い人は多いと話す。そういった人たちをスルーして、盛り鉄女子を批判するのであれば、
「スマホも禁止、新聞読むのも禁止。みんな大人しく、電車に乗る時は直立不動。座っている人は人は膝から手を動かさないっていうルールを決めるなら平等」
と主張。そして、盛り鉄女子ばかりが槍玉に挙げることに「男の"偏"が入ってる」と男性主導のマナーがまかり通りすぎていると、現状への違和感を口にした。