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ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズはたゆまぬ努力を続けてきたーー結成から2年半の足跡を追う

2018年07月24日 17:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 溝端淳平、三浦翔平、菅田将暉など、数々の人気俳優を輩出してきた『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』。そんなジュノンボーイ初となる音楽ユニット・JUNON SUPERBOY ANOTHERS(ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ)が2015年に誕生。約2年半にわたってライブ活動を続け、ついに7月31日にシングル『Road to Union』で待望のCDデビューを果たすことになった。


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 “美男子コンテスト”という響きに、華々しいサクセスストーリーを思い浮かべる人も少なくないだろう。だが、ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズは、単なるシンデレラボーイたちではない。メンバーは、コンテストでベスト100メンバーまで残ったものの、ファイナリストに選ばれなかったという、悔し涙を飲んだ者たち。それでも、自分の夢を追いかけ、奮闘する姿はキラキラと輝く。


 もちろん、その道のりはかなりシビアだ。年長組のTEAM SENIORITY(チームシニア)、年少組のTEAM YOUTH(チームユース)に加え、2期生・TEAM CADET(チームカデット)、3期生に当たるMIDWEST(ミッドウェスト)と、チームに分かれて切磋琢磨を繰り返しながら、CDデビューを目指す。彼らが参加する次世代スター応援アプリ・CHEERZ for JUNONでは、毎日どれくらいのファンが自分を応援(CHEER)してくれたかが、明確な数字でわかる。コンテスト同様、毎日ランキングの発表もある。上位を獲得した回数、さらにはCHEER数推移・実績も一目瞭然。


 なんとなくでは済まされない数字のプレッシャーと闘いながら、どうしたら応援してくれる人が増えるのか、どうすればファンが喜んでくれるのか……日々考えて写真や言葉をアップしていく。そこには、すべてをお膳立てしてくれる“魔法使い”のような存在はいない。自己プロデュースできる力を、自分で磨いていくしかないのだ。ワンマンライブや全国ツアーだけでなく、CDショップにてインストアライブやサイン会、誕生日を迎えるファンをお祝いするイベントなど、ふれあいの場を積極的に設けて、ひとりまたひとりとファンの数を増やしていく。


 さらに、チームシニアの前嶋曜が映画『劇場版 仮面ライダーアマゾンズ Season2 輪廻』、林裕一朗がドラマ『パフェちっく!』(フジテレビ系)に、チームユースの黒田歩夢がドラマ『チア☆ダン』(TBS系)、杉山真宏が舞台『弱虫ペダル』に、チームカデットの河野晴日が映画『劇場版 仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』、中島拓人が『ミュージカル「テニスの王子様」3rdシーズン 全国大会 青学vs氷帝』……と、映画やドラマ、2.5次元舞台でそれぞれ俳優としても着実に活動の幅を広げてきた。


 そうして、ひとつずつ着実に積み上げた先に掴み取ったのが、今回のCDデビューなのだ。それでも、単なるCDリリースではない。様々なバトルを経た最後の対決として、チームシニアvsチームユースに分かれ、リリースイベントの予約期間の7月23日まで、CDの予約数を競う。勝ったチームがジャケット登場及び収録曲の歌唱を担当するという。つまり当初決まっていたのは、あくまでも“ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ”としてのデビューであって、そこに自分の名前が並ぶかどうかは7月23日にZepp 名古屋で行われたリリースイベントツアーのFinalである『JBアナザーズ CD DEBUT LIVE BATTLE“LAST DAY”』を経て、CD発売日の7月31日になるまでわからないのだ。


 一度、コンテストで悔しい思いをした彼らだからこそ、次こそは自分の力でチャンスをもぎ取ろうとひたむきだ。自分の魅力を見つけて、磨き上げ、ファンに発信していく。その真摯な姿勢とたゆまぬ努力を知れば、誰もがきっと応援したくなるはずだ。彼らにとってCHEERの数がどれほどの励みになっているか、イベントで会えるファンの笑顔がどんなにパワーになっているか。顔が見える距離感で応援できるのも、今の彼らを見届ける大きな魅力。


 ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズという物語は、応援するファン一人ひとりに異なるエンディングをもたらす未完のストーリー。CDデビューという新たな章へ進む、ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズのストーリーには、この先どんな出会いや喜びが待っているのか。彼らの成長と今後の活躍に注目していきたい。(佐藤結衣)