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フォーミュラE:DSオートモービル、第5シーズンからテチーターと提携。ヴァージンと袂分かつ

2018年07月23日 18:01  AUTOSPORT web

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DSオートモービルは2018年末開幕のフォーミュラE第5シーズンからテチーターと提携する
DSオートモービルは7月23日、2018年12月開幕のABBフォーミュラE選手権第5シーズンに向けて、第4シーズンでドライバーズタイトルとチームランキング2位を獲得したテチーターとパートナーシップを交わした。

 2015/16年の第2シーズンから、ヴァージン・レーシングとタッグを組んで『DSヴァージョン・レーシング』としてフォーミュラEを戦ってきたDSオートモービル。ヴァージョンとはシリーズ通算6勝を挙げたほか、16度の表彰台、6度のポールポジション、3度のファステストラップを手にしている。

 迎える第5シーズンは攻撃的スタイリングが特徴の第2世代シャシー、“Gen2”が登場するほか、レース中の車両乗り換え廃止、決勝レースが周回数から45分+1ラップのフォーマットとなるなど、シリーズに大きな変化が訪れるシーズンだ。

 そんな第5シーズンに『DS E-TENSE FE19』を投入するDSオートモービルは、第4シーズン限りでヴァージンとのパートナーシップを終了。12月開幕の新シーズンからは、第4シーズンのフォーミュラEでジャン-エリック・ベルニュをドライバーズチャンピオンに押し上げ、アウディスポーツ・アプト・シェフラーとわずか2点差のランキング2位につけたプライベーター、テチーターとタッグを組む。

 なお、DSオートモービルは6月7日に“Gen2”車両開発ドライバーにテチーター所属のベルニュとアンドレ・ロッテラーを起用するとアナウンスしており、両者が今後パートナーシップを提携する可能性は濃厚との見方が強かった。

 DSオートモービルとテチーターのパートナーシップは、12月15日の第5シーズン開幕戦に先駆けて、10月1日から始動するとのこと。

 DSパフォーマンスでディレクターを務めるクサビエ-メステラン・ピノンは「3シーズンをともにしたヴァージョン・レーシングには感謝している」とコメントしている。

「我々がフォーミュラEに関与することは、DSオートモービルが電気自動車社会へコミットメントしていく上で重要な位置を占めている。2018/19年のシーズン開幕戦から表彰台の頂点を争えるように数カ月前からDS E-TENSE FE19の開発を進めてきた」

「第4シーズンにドライバーズタイトルを獲得したテチーターと協力することで、その目標へさらに近づくことができたはずだ。テチーターで働いている全スタッフを信頼しており、彼らとは密接した関係が築けると確信している」

 テチーターを率いるエドマンド・チュウ代表は「“Gen2”マシンが登場し新時代を迎えるフォーミュラEにDSオートモービルとともに挑めることをうれしく思う」と述べた。

「DSは第2シーズンからフォーミュラEに参戦していて、これまで全シーズンでランキング3位位内に食い込んでいる」

「今シーズンはDSヴァージンとコース上で激しいバトルを繰り広げてきた。そんな彼らが持つ経験と優秀な人材とともに働くこと、そしてなによりテチーターがワークスチームとして活動することが待ち遠しい」