7月20~21日にアメリカ・メイン州西部とニューハンプシャー州北部を舞台に行われた『ニューイングランド・フォレストラリー(NEFR)』に参戦したケン・ブロックがクラッシュした際、マシンが全焼するアクシデントが起きた。
YouTube上で驚異の再生回数を誇る人気シリーズ『ケン・ブロック・ジムカーナ』などを制作しているブロック。2018年シーズンはアメリカ国内ラリー3戦やWRC世界ラリー選手権第12戦スペインといったラリー競技、WorldRX世界ラリークロス選手権などのラリークロスに参戦を予定している。
そんなブロックは20~21日に行われたNEFRに参戦。自身が率いるフーニガン・レーシング・ディビジョンが製作したフォード・エスコートRSコスワースをドライブした。
ブロックはギヤボックストラブルを抱えながらも総合3番手につける快走をみせていたがステージ4走行中、緩やかな右コーナーから左コーナーへと切り返すセクションでダウンシフトした際にギヤが入らないトラブルが出てしまう。
これでマシンコントロールを失ったブロックは、コーナーイン側のクレストに乗り上げて岩にヒット。その反動でマシンは2回転しながらコース反対側の森林へ。
クラッシュしたエスコートRSコスワースは木に受け止められる形で止まったものの、その直後にボンネットから火の手が上がり、ブロックとコドライバーは即座にマシンから脱出。クルーに怪我はなかったがマシンはまたたく間に炎に包まれた。
ブロックは自身のFacebookで「(横転するクラッシュのあと)タイヤ側で着地して止まったから、すぐに再発進するつもりだった」とアクシデントの状況をふり返っている。
「ただ、そのあと本当にあっという間にボンネットから火が出た。(コドライバーの)アレック(ジェルソミーノ)と私は安全に脱出できたが、マシンはその場で燃え尽きてしまった」
ブロックのFacebookやYouTubeチャンネルではアクシデントが起きた現場の写真や、事故当時にブロックが装着していたGoProの映像なども公開されている。
なお、ブロック自身は「金曜日にマシンを燃やしてしまったけど、新しいマシンを製作する」とニューマシンを投入する意向を明かしている。