保守系で知られる自民党の杉田水脈衆議院議員のツイッターに、批判が集まっている。
杉田議員は「新潮45」8月号で「LGBT支援の度が過ぎる」というタイトルで意見を掲載。「LGBTは子供を作らない、つまり『生産性』がない」「そもそもそんなに差別されているものなのか」といった内容に批判が殺到した。
杉田議員は7月22日、自身のツイッターでこれに関し、自民党の議員から慰めの言葉をかけられたことを明かした。
「自民党に入って良かったなぁと思うこと。『ネットで叩かれてるけど、大丈夫?』とか『間違ったこと言ってないんだから、胸張ってればいいよ』とか『杉田さんはそのままでいいからね』とか、大臣クラスの方を始め、先輩方が声をかけてくださること」
自民党ではLGBTの理解促進を担当する議員自身がLGBTを全く理解してない?
また、
「LGBTの理解促進を担当している先輩議員が『雑誌の記事を全部読んだら、きちんと理解しているし、党の立場も配慮して言葉も選んで書いている。言葉足らずで誤解される所はあるかもしれないけど問題ないから』と、仰ってくれました。自民党の懐の深さを感じます」
ともツイートしていた。
自民党内部、それも大臣クラスの層でさえ性的少数者への理解が浅いとも取れる内容に、ネットでは
「これが本当なら『LGBTの理解促進を担当してる議員』がLGBTを理解してない事になってヤバイ」
と、党そのもののあり方を批判する声が強い。
事務所に殺害予告、LGBT関連の投稿を削除
中には「もう自民党推せない」という声もある。杉田議員の記事を擁護した先輩議員・大臣クラスの議員については、「名前を出してほしい」「大臣クラスって誰や」といったコメントも多く出ているほか、党内部で咎める人がいなかったことに、
「あの発言は問題だって指摘してくれる先輩がいないって可哀想ですね。聞く耳持ってないだけかもしれないけど」
と憐れむ人もいた。
杉田議員の2つのツイートには多くのコメントが付いていたが、7月23日11時過ぎ頃に削除された。杉田議員の事務所に理由を聞いたところ、「党内で削除の指示はなく、殺人予告があったため消した。そのため、この件について詳しく話すことはできない」というコメントだった。杉田議員自身もツイッターで、
「自分はゲイだと名乗る人間から事務所のメールに『お前を殺してやる!絶対に殺してやる!』と殺人予告が届きました。これに対して被害届を出しました。警察と相談の上、一連のLGBTに関連する投稿は全て削除いたしました」
と説明している。