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F1ドイツGP予選:母国GPでベッテルがポールポジションを獲得、ハミルトンにトラブル発生

2018年07月21日 23:41  AUTOSPORT web

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地元レースでポールポジションを獲得したセバスチャン・ベッテル
7月21日現地時間午後3時、ドイツGP予選が行なわれた。予報通り12時からのフリー走行3回目からウエットコンディションとなったが、その後は雨が上がりドライコンディションでの走行。ターン6のイン側などごく一部にダンプパッチが残るのみ。気温は22度、路面温度は30度と金曜に較べて格段に涼しいコンディションでの予選となった。 

 Q1の開始直後から各車がウルトラソフトでアタックを開始。ストフェル・バンドーンはギヤシフトに問題を抱えたがなんとか問題を解決することができアタック入ることができた。最初のアタックでセバスチャン・ベッテルが1分12秒538を記録してトップに立ち、フェラーリ勢がメルセデスAMGの前に出た。

 レッドブルはマックス・フェルスタッペンが0.641秒差の5番手。新型フロントウイングを実戦採用してきたニコ・ヒュルケンベルグが中団トップの6番手に立ち、ロマン・グロージャンも僅差で7番手に続いた。

 フリー走行の雨で充分な走り込みができていないため上位勢もQ1で2セットのウルトラソフトを投入して確認走行を行なっていく。その中でルイス・ハミルトンはターン10でストップ。コース上でマーシャルとともにマシンを押すが、ハイドロ圧を失ってしまいセッションに戻ることはかなわず。ハミルトンはマシンの脇でガックリと肩を落とし、しゃがみ込んでしまうほどの落胆ぶりをみせた。

 この黄旗の影響もあって、6番手ニコ・ヒュルケンベルグから0.7秒に11台がひしめく接戦の中で16番手エステバン・オコン、17番手ピエール・ガスリー、18番手ブレンドン・ハートレー、19番手ランス・ストロール、20番手ストフェル・バンドーンがQ1敗退となった。ダニエル・リカルドはパワーユニット交換で最後尾スタートが決まっているが走行し9番手でQ1を通過している。



 決勝のスタートタイヤを決めるQ2ではフェルスタッペンとフェルナンド・アロンソがソフトタイヤを履いてコースイン。開始から5分が過ぎたところでマーカス・エリクソンがターン13でスピンオフしてイエローフラッグが振られた。3時33分にはコース上にばら撒かれたグラベルを清掃するために赤旗が提示され、何台かはこの余波を受けて満足のいくアタックができなかった。

 Q2のセッションは3時42分に再開となり、9番手タイムしか記録できていないフェルスタッペンはウルトラソフトに履き替えてコースインする。上位勢は2回目のアタックを行なわず、フェルスタッペンはバルテリ・ボッタスの1分12秒152につぐ2番手タイムを記録。

 中団グループでは熾烈なアタック合戦が繰り広げられたが、中団トップの5番手・6番手にハースがつけ、7番手ヒュルケンベルグ、8番手シャルル・ルクレールに続いてカルロス・サインツJr.が9番手、セルジオ・ペレスが10番手に入り、ウルトラソフトで最後のアタックを行なったアロンソは0.58秒届かずQ3進出のチャンスを逃した。セルゲイ・シロトキン、エリクソンが続き、ハミルトンとリカルドは走行することなくQ2敗退となった。



 Q3は3時57分にスタート。部分的に晴れ間も出てきて気温は23度、路面温度は39度まで上昇してきた。

 ここでも全車がウルトラソフトでアタックを行ない、1回目のランではベッテルが1分11秒539でトップ。ボッタスが0,170秒差で2番手、キミ・ライコネンが0,341秒差で3番手で続き、フェルスタッペンは0.793秒とやや差を付けられて4番手に留まる。中団はロマン・グロージャン、ヒュルケンベルグ、ケビン・マグヌッセンの順となり、中古タイヤのルクレールとサインツはまず習熟走行に徹する。

 残り3分を切ったところで各車が最後のアタックに向かう。ボッタスはトト・ウォルフが驚くほどの速さを見せセクター3で全体のベストタイムを記録してベッテルの暫定ポールタイムを破ったものの、ベッテルはセクター1と2でさらに最速セクタータイムを更新して0.204秒差を付けて地元でポールポジションを奪い取った。

 3番手は0.335秒差のライコネン、4番手には「全て出し切った」というフェルスタッペンが0.610秒差でつけた。中団勢トップは0.988秒差のマグヌッセンで、6番手グロージャン、7番手ヒュルケンベルグ、8番手サインツ、9番手ルクレール、10番手ペレスというトップ10となった。