FIAは2020年から2023年のF1単独タイヤサプライヤーの募集手続きを開始、それに伴い、2021年以降の新レギュレーション案も公表した。
現在のタイヤサプライヤー、ピレリは2011年から契約を結び、F1活動を行っているが、現契約が2019年末で切れるため、F1は新たなサプライヤー候補を募集する手続きをスタートした。ピレリも契約延長の意向であるものとみられている。
FIAは2020年から2023年の契約を希望するメーカーを8月31日まで募集。応募企業はFIAの技術・安全面の条件を満たす製品を提供できるかどうかが審査され、商業権保有者リバティ・メディアとの交渉の後、FIAが最終決定を下す。
募集を行うにあたりFIAは、2021年からタイヤに関する規則に変更が行われる可能性を示した。
タイヤサプライヤー候補に対するFIAの書類には、現在13インチのホイール径を2021年から18インチに変更すること、フロントタイヤの幅を305mmから270mmに減らすことなどが記されている。リヤタイヤの幅は405mmのまま変更がない。さらに、タイヤウォーマーの廃止についても言及されている。
契約は2020年に開始するため、現在のピレリ以外のメーカーが公式サプライヤーとして指名された場合、2020年1年間は現行仕様のタイヤを製造し、2021年から新仕様に移行しなければならない。
18インチホイールへの変更も、タイヤウォーマー禁止も、長年検討されてきた問題だが、実現に至っていなかった。
F1は2021年に大幅なテクニカルレギュレーション変更を行う予定であり、今回明らかになったタイヤの変更案もそれに合わせたものであると考えられる。