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トロロッソ・ホンダF1密着:僅差の中団争い、予選は路面コンディションへの対応が鍵

2018年07月21日 10:11  AUTOSPORT web

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2018年F1第11戦ドイツGP FP2のトロロッソ・ホンダは15、16番手
2年ぶりドイツGPだが、2017年レギュレーション・マシンでホッケンハイムリンクを走るのは、今年が初めて。 

 どのマシンも、走り始めは慎重だった。そんな中、ピエール・ガスリーがいきなりマシンの不調を訴えてきた。

 それは「いままで経験したことがない」(ガスリー)ほどひどかった。フリー走行1回目が19番手だったのは、そんな理由があった。

 そこでチームはフリー走行2回目に向けて、セットアップを変え、2回目のセッションはドライバビリティは大幅に向上する。

 それでもガスリーは、「ペース的には厳しい一日だった。明日に向けてこれから本気で仕事をしないと戦えない」と、15番手に終わった初日に厳しい表情だった。


 ただし、ガスリーが言うほど、クルマの調子は悪くはない。ガスリーのベストタイムである1分14秒793は10番手のエステバン・オコンからわずか0.285。予選Q3を目指して、まだまだ戦えるポジションにいる。

 15番手のガスリーから0.037秒差の16番手につけたブレンドン・ハートレーは初日を終えてこう語っている。

「F1マシンでホッケンハイムリンクを走るのは初めてだったので、本当に楽しかった。どちらのセッションもかなり好調で、特にフリー走行2回目の後半に行なった燃料を多く搭載した状態でのロングランは良かった」

「ショートランでは僕たちは2人ともベストラップで全セクターをまとめきれなかったけど、それでもトップ10までの差はコンマ2、3秒。今夜、課題をしっかり克服できれば、土曜日の予選ではまだいくつかポジションアップを狙えると思う」

 田辺豊治ホンダF1テクニカルディレクターも、土曜日に向けて、「トップ3以下は今回も接戦なので、各セクターでコンマ1秒でもコンマ2秒でも拾っていきたい。そのために、パワーユニットのほうも走行データを元にこれから最適化を進めていきます」と意気込みを語った。

 土曜日のホッケンハイムは降水確率が40%と予報されているが、日曜日はドライコンディションでのレースになることはほぼ間違いない。セッティングだけでなく、路面コンディションの変化にいかに対応するかも、土曜日の予選では鍵になりそうだ。