2018年F1ドイツGPの金曜、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはフリー走行1=18番手/2=15番手、ブレンドン・ハートレーはフリー走行1=15番手/2=16番手だった。
この日は終日ドライコンディションの下、セッションが行われた。FP1ではガスリー、ハートレーともにソフトタイヤで走行をスタート、2セット目もソフトを選択し、マシンのセットアップを進めた。両者は順調にプログラムを消化、ハートレーは1分15秒864で15番手(36周走行)、ガスリーは1分16秒071のタイムで18番手(32周走行)だった。
FP2でふたりはミディアムタイヤでコースイン。セッション開始約30分後にウルトラソフトに履き替え、予選シミュレーションに取り掛かった。終盤にはミディアムでのロングランを行い、予定した作業を完了した。FP2での自己ベストタイムは、ガスリーは1分14秒793(44周走行)で15番手、ハートレーは1分14秒830(45周走行)で16番手だった。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
チーフレースエンジニア ジョナサン・エドルズ
ホッケンハイムで2年ぶりにドイツGPが開催され、とてもうれしく思っている。通常、タイヤに厳しく暑さに悩まされるサーキットで、今年も例外ではない。
今回いくつか新しいパーツを持ち込んでいる。シャシーとPU両方のパフォーマンス向上のため、このアップデートをピエールのマシンを使ってテストした。2回のセッションを通して評価作業を行い、予想どおりのパフォーマンスが確認できた。
FP1がスタートした時点ですでに気温が高く、路面も汚れていたので、グリップレベルが低く、どちらのドライバーもマシンバランスに満足がいかないようだった。そのため、最初のセッションではほとんどの時間を使って、ドライバーたちが快適に走行できるよう、マシンバランス向上に努めた。
セッション終盤には、ブレンドンは空力のテストを行い、ピエールは、当初使用する予定がなかったソフトタイヤで長めのランに取り組んだ。FP1でソフトタイヤを2セット使ったチームは少なく、タイムシート上の順位は本来のマシンのペースを表すものではない。
FP2ではマシンのグリップとバランス改善のためにメカニカル・空力面での変更を両マシンに適用した。時間が経つにつれて気温が上がり、低温で機能するウルトラソフトのタイヤを使用していたこともあり、FP2ではさらに熱対策が難しくなった。しかし、セットアップの変更が功を奏し、両ドライバーともラップタイムを向上させることができた。
タイムを見れば分かるとおり、中団グループの差はわずかなので、コンマ数秒でトップ10入りすることが可能だ。マシンから最大限の力を引き出せるよう、今夜、懸命に取り組んでいく。