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アップデートで失敗したウイリアムズF1、ドイツに新フロントウイングを導入

2018年07月20日 15:22  AUTOSPORT web

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2018年F1第11戦ドイツGP木曜 ウイリアムズのガレージに置かれたノーズ&フロントウイング
F1イギリスGPで悲惨な週末を送ったウイリアムズが、マシンの予測しづらい挙動を解決するため、ドイツGPに新しいフロントウイングを持ち込んでいることが分かった。

 ウイリアムズは前戦イギリスGPに新しいリヤウイングを導入したが、DRS使用時に断続的に問題が発生。そのせいで、ランス・ストロールとセルゲイ・シロトキンは予選でスピンを喫した。ウイング自体が悪いわけではなくフロアとの組み合わせで問題が発生するとの考えを示したウイリアムズは、決勝前にウイングを従来型に戻し、そのために2台はピットレーンスタートを強いられ、ストロール12位、シロトキン14位という結果に終わった。

 2018年のウイリアムズは低迷し、第10戦終了時点でわずか4ポイントしか獲得できず、コンストラクターズ選手権最下位に沈んでいる。チームは2019年型マシンの開発に役立てるためにも、現在抱えている問題を解決したいと考えている。

 マシンバランスを改善し、ドライバーたちが自信を持って走れる状態にするための取り組みを行っているウイリアムズは、ドイツGPで新型フロントウイングをテストすることを決めた。この新パーツ導入の目的は、パフォーマンスとラップタイム向上というよりも、空力の安定性を高めることであるという。

「(新しいウイングが)どういう感触をもたらすのかは、明日(金曜)実際に走ってみるまで分からない」とストロールが述べたとF1公式サイトが伝えた。

「良くなったのか悪くなったのか、ラップタイムを見てみる。それと同時に、ドライバーとしてどう感じるかも確認する」
            
 ウイリアムズは金曜プラクティスで新しいフロントウイングをテスト、新旧両方の仕様のリヤウイングとともに走らせて、データを収集するということだ。