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IMSA:マツダ、第7戦カナダラウンドは6位に留まる。「性能調整などで努力が報われなかった」

2018年07月20日 15:02  AUTOSPORT web

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77号車マツダRT24-P DPi
IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップは7月8日、第7戦モスポートがカナダ、ボーマンビルのカナディアンタイヤ・モータースポーツパークで行なわれ、マツダチーム・ヨーストは77号車マツダRT24-P DPi(トリスタン・ヌネス/オリバー・ジャービス組)が総合6位、僚友の77号車マツダRT24-P DPi(ジョナサン・ボマリート/ハリー・ティンクネル組)はレース終盤にトラブルに見舞われリタイアとなった。

 全12戦で争われる2018年シーズン唯一のアメリカ国外ラウンドとなった第7戦モスポートは、スタートからアクシデントが相次ぎ、合計6回のフルコースイエロー(FCY)が導入される波乱のレースとなった。

 このようなレース展開では、戦略を立てるエンジニアたちにとって燃料消費量とピットストップに関する計算を行なうのが難しくなるだけでなく、マツダのDPiマシンがストレートスピードでややライバルに劣る性能調整(BoP)を受けていることもあり、ドライバーたちもまたライバルのマシンとの接近戦に苦労していた。

 そんななかボマリートが乗り込んだ55号車マツダは、4番手グリッドからスタートを切るとオープニングラップで順位を3番手に上げ、その後立て続けにFCYが導入され、なかなかギャップが広がらないレース展開のなかでポジションをキープしていく。

 レース終盤、ボマリートからティンクネルにドライバー交代を行なった後も表彰台を狙える位置につけていた55号車マツダだったが、チェッカーまで残り数分というところでホイールベアリングが破損。ティンクネルはたまらずスピンを喫し、ここでレースを終えることとなってしまった。

 一方、77号車マツダは予選9番手と中段に沈んだ。迎えた決勝ではヌネスからジャービスへとバトンをつなぐ戦略でグリッド順位から3つポジションを上げ、総合6位でチェッカーフラッグを受けている。

「難しい一日だったが、モスポートパークで6位入賞できて良かったと思う。(この結果は)素晴らしいピットストップと優れた戦略のおかげだ」と語ったヌネス。

「僕らのクルマは与えられた条件のなかでうまく走れたけれど、コーションラップからの再スタートや長いストレートアウェイに少し苦労していたんだ」

 また、マツダ・モータースポーツのジョン・ドゥーナン代表は「ドライバーたちの走りと彼らのトラフィック処理を誇りに思っています。彼らには、明らかに表彰台にあがる資格があったと言えるでしょう」とレースを統括した。

「(4名のドライバーはみな)トラフィックをうまく処理し、ポジションアップに成功している。残念なことに、現在のBoPを含めたいくつかの他の状況によって、彼らの努力にふさわしい結果を得られることができなかった」

「我々は次のロードアメリカに向けて気を取り直し、優勝できる体制を整えていくつもりだ」

 IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの次戦、第8戦は7月19~21日、アメリカ・コネチカット州のライムロック・パークで行われるが、同イベントはGTル・マンとGTデイトナクラスの2クラスで争われる。マツダチーム・ヨーストを含むプロトタイプクラスが出走するのは、8月3~5日の第9戦ロード・アメリカだ。