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ヨーロピアンF3:佐藤万璃音、4位入賞も「トップ3を狙える手応えあった」と赤旗終了を悔やむ

2018年07月20日 13:01  AUTOSPORT web

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ヨーロピアンF3のザントフォールト戦に臨んだ佐藤万璃音(モトパーク)
2018年のFIAヨーロピアンF3選手権に唯一の日本人ドライバーとして参戦している佐藤万璃音(モトパーク)。7月13~15日にオランダ・ザントフォールトで行われた第4ラウンドでは、レース3で4位入賞を果たし自己ベストリザルトを更新。レース2では10位に入り、2戦連続のポイント獲得を成し遂げた。

 練習走行1~2回目は総合18番手と苦戦を強いられた万璃音は、レース1のグリッドを決める予選1回目は17番手と低迷。

 しかし、続くレース2~3のグリッドを決める予選2回目ではペースアップを果たし、レース2を自己最高位タイの9番手、レース3を自己最高位となる7番手でスタートすることに。

 現地14日に行われてたレース1はオープニングラップでふたつ順位を落としてしまい19番手となると、そのままオーバーテイクのチャンスを見い出せないまま23周でチェッカーとなる。

 続いて行われたレース2は9番手を維持して周回を重ねていったが、9周目の1コーナー立ち上がりでわずかにコースオフしてハーフスピン。万璃音はなんとかマシンをコントロールして体勢を立て直したものの10番手にポジションを落としてチェッカーを受けた。

 翌15日に行われたレース3で、万璃音はスタート直後に順位を上げて1周目を終えた時点で5番手に。その後、ポールシッターのダニエル・ティクトゥム(モトパーク)がジャンプスタートによるドライブスルーペナルティを受けたため4番手にポジションを上げた。

 その後は前を走るジェハン・ダルバラ(カーリン)を攻めたてた万璃音だったが、コースアウトしてグラベル上にストップした車両が出たためセーフティカーが出動。この車両回収にオフィシャルが手間取ったことでレースは赤旗終了となった。

 惜しくも表彰台には届かなかった万璃音だが、それでも自己最高位となる4位を獲得することとなった。

「練習走行1回目はクルマの状態がコースや自分のドライビング・スタイルと合っておらず苦戦しましたが、練習走行2回目が終わるまでにはどうにか戦える状態となりました」と万璃音。

「予選1回目はシケインのブレーキングでタイヤをロックさせるなど本来の力を発揮できませんでしたが、予選2回目でようやく自分が本来居るべき位置まで戻せました」

「決勝レース1は退屈な内容でした。追い抜きが難しいこのサーキットでは予選結果がすべてです。決勝レース2は前後ともチームメイトとの競り合いのなか、幅寄せされて順位を落としたり、自分のオーバーランで順位を落としたりしたものの、なんとかチャンピオンシップ・ポイントを上積みできました」

「決勝レース3は1回目のSC後、後ろのチームメイトを突き放そうとプッシュしたら“一瞬”でリヤタイヤが終わってしまい、しばらくは苦しい走りを強いられました」

「2回目のSC中にリヤタイヤのグリップが戻ったので、残り3分、1、2周だったらプッシュしてトップ3を狙える手応えもありましたが、残念ながらSC導入からの赤旗終了となりました」

 FIAヨーロピアンF3の第5ラウンドは7月27~28日にスパ・フランコルシャンで行われる。