映画『二階堂家物語』が2019年1月25日から東京・新宿ピカデリーほか全国で順次公開される。
『なら国際映画祭』の映画製作プロジェクト『NARAtive』の一環で製作される同作は、奈良・天理を舞台に、跡継ぎ問題に悩む3世代家族の愛と葛藤を描いた物語。1人息子を亡くし、妻が出て行ったことで望まない相手との結婚を母から迫られる一方で、娘に婿養子を取るように過剰な期待をかける主人公の二階堂辰也を中心に、名家の跡継ぎを巡り、繋がりが崩れ出す家族の姿を映し出している。
伝統と威厳を保ち、名家の存続を守ろうとする主人公・二階堂辰也役を演じるのは、今年デビュー30周年を迎える加藤雅也。自らの恋と跡継ぎ問題の狭間で揺れる辰也の娘・由子役をNHK連続テレビ小説『半分、青い。』などの石橋静河、由子に思いを寄せる幼なじみの多田洋輔役を町田啓太(劇団EXILE)、辰也の母で跡継ぎ問題に気を揉むハル役を白川和子、洋輔の父・源二郎役を田中要次、辰也の秘書で彼と思いを寄せ合う沙羅役を元宝塚歌劇団宙組トップ娘役の陽月華が演じる。
監督は『第68回カンヌ国際映画祭』「ある視点」部門・期待すべき新人賞を受賞したイランのアイダ・パナハンデ。エグゼクティブプロデューサーを河瀨直美が務める。
発表とあわせて場面写真が公開。辰也が縁側で提灯の修理をしながら庭先を見つめる姿や、スーツを着た由子と洋輔が物思いに耽る様子などが映し出されている。
なお、『なら国際映画祭 2018』は9月20日から開催。オープニングセレモニーにキャストの加藤雅也、石橋静河、町田啓太、田中要次、白川和子らが登壇予定だ。