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"右脳集団" 伊藤忠ファッションシステムがトップ交代で目指す先

2018年07月19日 17:03  Fashionsnap.com

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伊藤忠ファッションシステム 代表取締役社長 駒谷隆明 Image by: FASHIONSNAP.COM
伊藤忠ファッションシステム(以下、ifs)の代表取締役社長に駒谷隆明氏が就任してから3ヶ月が経過したことを機に、合同取材が行われ新たな方針が発表された。これまでもブランディングやリサーチ、ソリューション提供といった多岐に渡る事業を展開してきたが、特にウェブなどデジタル関連に力を入れていくという。


 駒谷社長は1987年に伊藤忠商事に入社。輸入繊維やブランドマーケティングといった事業部で「カステルバジャック(CASTELBAJAC)」や「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」などを担当し、2004年のライカの買収にも携わった。グループ会社のジョイックスコーポレーションやマガシークへの出向を経て、2017年からコロネットの代表を約1年務めた後、今年4月に現職に就任。ifsについては、世界でも例がないスタイルの企業で、かつ伊藤忠グループ内でも「異色の存在」と表現する。
 就任後は新規客先の掘り起こしを社長自ら先導している他、従来の受託型から提案型のビジネスを増やしていく意向。最も注力してく分野はEC関連で、パッケージ化した企業サポートを6月から提供している。これまで蓄積してきた知見を生かしたビッグデータの解析など、社会の変化やマーケットを読み解くことが必要だとし、もの作りから販売まで一貫したブランディングを担っていくという。
 変化が早いファッション界において、時代の一歩先を見る「右脳集団を作っていきたい」と話す駒谷社長。自身は朝6時半に出勤する朝型で仕事人間だが、月曜以外はノーネクタイ。他業種との交流を積極的に行っている。ifsとして新たな需要を開拓し、ファッションを含めたライフスタイルの未来における「キラリと光る存在になっていきたい」という。