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5年ぶりの「デザインあ展」モノだけではなく概念のデザインも体感

2018年07月18日 20:52  Fashionsnap.com

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「抽象度のオブジェ」 Image by: FASHIONSNAP.COM
NHK Eテレの教育番組を空間で表現した「デザインあ展 in TOKYO」の会場内部が初公開された。グラフィックデザイナー佐藤卓が総合指導を務める番組「デザインあ」の世界観を凝縮した企画展で、会場では番組で発信しているデザイン的な視点と感性"デザインマインド"を様々な作品を通じて体感することができる。会期は7月19日から10月18日までで、日本科学未来館で開催される。

 2011年にスタートした「デザインあ」は、身の回りに存在しているものをデザインの視点から見つめ直し、映像や音楽で表現することで子どもたちにデザインの面白さを伝える番組。同番組のコンセプトをインタラクティブに体感できる「デザインあ展」は、2013年に開催された前回展では22万人を動員した。今回は作品を新たに、5月まで行われた富山美術館での展示を経て東京での展覧会がスタートする。
 展示は「観察のへや」「体感のへや」「概念のへや」の3つの空間に分けて構成。始めの「観察のへや」では、「お弁当」「容器」「マーク」など5つのテーマを取り上げ、「梅干しのきもち」と題し大きな弁当箱に入り梅干しの気持ちを体感できる作品や、マークの抽象度を観察する「抽象度のオブジェ」、全国の名字を人口別のサイズで表した「全国名字かずくらべ」等が展示されている。続く「体感のへや」では、「ガマンぎりぎりライン」などの番組コンテンツをベースに、オリジナルソングにシンクロした映像が展示室の四方の壁に映し出される。モノ・コトから概念の領域までテーマを広げた「概念のへや」は、時の流れや人の動きについて考える体験型作品を中心に展示する。
 番組同様、展覧会の総合ディレクターには佐藤卓を起用し、映像ディレクターは中村勇吾、音楽ディレクターは小山田圭吾が務めた。そのほか岡崎智弘やパーフェクトロン、プラプラックス(plaplax)らが作品製作に参加している。佐藤は、「展覧会を通じて、あらゆるものはデザインとして捉えることができることを感じてもらい、全ての人がデザインについて考えるきっかけになれば」と展覧会の見所についてコメントした。
■「デザインあ展 in TOKYO」会期:2018年7月19日(金)~10月18日(木)開館時間:10:00~17:00 ※入場は閉館時間の30分前まで(土曜日、祝前日、8月10日~18日は20:00まで、常設展は17:00に終了)休館日:9月4日(火)、11日(火)、18日(火)、25日(火)、10月2日(火)、9日(火)、16日(火)会場:日本科学未来館住所:東京都江東区青海2-3-6公式サイト