『第159回芥川龍之介賞』および『第159回直木三十五賞』の受賞作品が発表された。
『芥川賞』に輝いたのは、高橋弘希『送り火』。1979年生まれ、青森出身の高橋は2014年に『新潮新人賞』を受賞し、これまで『芥川賞』には3度にわたってノミネートしていた。昨年には『第39回野間文芸新人賞』を受賞。ミュージシャンとしても活動している。『送り火』は単行本として昨日7月17日に刊行された。
東日本大震災の被災地を取材した複数のノンフィクション作品と類似の表現が発見され、それらが参考文献として記載されていなかったことで問題となった北条裕子『美しい顔』は落選となった。
『直木賞』を受賞したのは、島本理生『ファーストラヴ』。1983年に東京で生まれた島本は、2001年に小説家としてデビュー。これまでに『芥川賞』候補に4度挙げられていたほか、2011年に『直木賞』候補になっていた。