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倒産危機ボルサリーノを投資会社が子会社化、日本展開は継続

2018年07月18日 19:52  Fashionsnap.com

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創立160周年を迎えたイタリアの老舗帽子メーカー「ボルサリーノ(Borsalino)」が7月18日、都内で2019年春夏シーズンの新作が揃う展示会を開催した。展示会にはボルサリーノ新CEO兼ブランドオーナー、ヒエレス エクイータ社CEO フィリップ・カンペリオ(Philippe Camperio)が出席。来場者に向けて日本市場における今後の展開について語った。

 「ボルサリーノ」はジュゼッペ・ボルサリーノが1857年に創業。50以上の工程を経て完成するフェルト素材の帽子や手編みの麦わら素材のパナマハットが人気を博し、現在では世界中のセレブリティが愛用するブランドとして知られている。2016年以降はイタリアの投資会社 ヒエレス エクイータ(HAERES EQUITA)がブランドオーナーとして運営しており、2017年12月には同ブランドの破産手続きを行ったことが報じられていた。ヒエレス エクイータは今年7月、生産拠点及び店舗などボルサリーノが保有する資産を640万ユーロで買収し完全子会社化した。
 ボルサリーノは、日本国内でこれまで事業展開を担っていたオーロラとの日本市場における独占輸入販売契約及びライセンス契約を8月31日をもって終了。これに伴い、7月5日付けで新会社 ボルサリーノジャパンを設立しており、9月1日から本格的な営業を開始する。フィリップ・カンペリオ氏は「3年前、ボルサリーノは無くなる寸前の状態まできていた。ただ今は前を向く時。これから様々な革新的な展開を行っていくが、ブランドのDNAは変わらない。イタリアに次ぐ2番目に重要な市場である日本をベースに、アジアでの市場拡大を目指す」と新生ボルサリーノへの意気込みを語った。