『巨匠たちのクレパス画展 ―日本近代から現代まで―』が、9月9日まで東京・新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催されている。
「クレパス」はクレヨンとパステルをもとにサクラクレパスが開発し、大正14年に商標登録された描画材料。発色がよく混色や塗り重ね、ひっかくなど幅広い表現が可能で油絵具の入手が困難だった第二次世界大戦直後に多くの画家に注目され、様々な作品が描かれた。
同展では、100人超の画家が描いたクレパス画約150点を紹介。展示作品は全て大阪・森ノ宮のサクラアートミュージアム所蔵のものとなる。
出展作家は、足立源一郎、有島生馬、池口史子、石井柏亭、伊藤継郎、井上護、猪熊弦一郎、梅原龍三郎、岡鹿之助、岡本太郎、荻太郎、笠井誠一、加山又造、熊谷守一、小磯良平、小絲源太郎、鴻池朋子、國領經郎、小杉小二郎、佐伯米子、鈴木信太郎、須田国太郎、田崎廣助、田村孝之介、寺内萬治郎、中村研一、難波田龍起、林武、福井江太郎、舟越桂、前田常作、三岸節子、宮永岳彦、宮本三郎、山口薫、山下清、山本鼎、山本文彦、吉原治良、脇田和ら。
会場ではクレパス誕生のエピソードや歴史、商品パッケージ、700色のクレパスなどを紹介するほか、展示室の外にはクレパスを体験できるコーナーを設置。8月12日には清水靖子(サクラアートミュージアム)によるクレパス画教室が行なわれる。参加方法などの詳細は東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館のオフィシャルサイトで確認しよう。