7月16日に放送された『5時に夢中!』(MX系)で、マツコ・デラックスさんが現行の高校教育についてコメント。子供達が高校に通う意味を実感できるよう、学校教育を大きく様変わりさせる必要性を問いた。
番組では、前文部科学事務次官の前川喜平さんが「高校中退者を減らすため、数学を必修科目から廃止すべき」という主旨の埼玉新聞に掲載された記事を紹介した。(文:石川祐介)
「することないから普通科に通っている人はいっぱいいる」
このニュースについてコメントを求められたマツコさんは「数学ダメなんだったら、他にもいらねー教科あるだろって思っちゃうんだけど」と話し始め、
「みんながみんな普通科に行く必要ないなってずっと思ってるんだよね」
と主張。その理由について「『なんの勉強をしたらいいのか?』とか考えるキッカケを小学生ぐらいから、『自立するってどういうことなんだろ?』っていうのをもうちょっと勉強する機会を作って……」と語り、小さい頃から勉強の目的や将来について考えることの重要性を説く。
マツコさんは続けて
「『特にすることがないから、しょうがないから普通科に行ってます』みたいな人っていっぱいいると思う。『どうしても勉強続けたいから』って人は半分とかそれくらいな気がする」
学習意欲を持って高校に通っている人は少ないと考えており、「『高校出とかなきゃいけないから普通科に行こう』みたいなさ、それで『数学嫌いなんですよ』ってなっちゃってるんだったら……」と数学を必修から廃止すること以前に、"高等学校"の教育機関としての役割について疑問を口にする。
「戦後のすし詰め教育がダラダラ続いているような教育システムじゃない?」
マツコさんは「今の商業高校だったり工業高校っていう時代に即してないやつではなく、もっといろんな選択肢ができる高校っていうのを、将来的にはそうしていった方が」と時代のニーズに合わせた多様な専門高校を設置すべきだと話し、
「私正直、高校に行った意味なんてほとんどゼロだと思ってる人間なのね?(高校が多様化すれば)その無駄な3年間を過ごさずにすむようになるのかなーとは思うんだよね」
と高校時代を振り返り、自分のような高校生活を未来の子ども達に送ってほしくないと語る。
そして、高校が画一的な普通科ばかりではなく、様々な分野を学べる形が浸透すれば「もっと勉強する意味も出てくるじゃない?」と口にし、「戦後のすし詰め教育がダラダラ続いているような教育システムじゃない?そういう意味では『数学廃止』っていうのは極論ではない気がする」と前川さんの意見に同意する形で、話題を締めた。