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クラウドファンディングで人気に、業界初の"つま先のない5本指ソックス"とは?

2018年07月18日 12:13  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

「RIRILA」のオープントゥソックス Image by: RIRILA
日本ニットが手がける靴下ブランド「リリラ(RIRILA)」の「オープントゥソックス」がクラウドファンディング「Makuake」で目標金額の10万円を大きく上回る約192万円の資金調達に成功。サンダルと一緒に履くことを考えて開発された指先が空いた靴下が、デザイン性と機能性から注目を集めている。

 つま先部分がないオープントゥソックスの最大の特徴は、外観では分からない内部にある。指の付け根部分で5本に分かれているオリジナルの構造で、"見えない5本指ソックス"とも言える。夏場の空調が強い場所などにおいて、素足だと冷えるがサンダルを履きたい、という女性の悩みを解消するために開発された。足の冷えの原因の1つとして考えられているのが汗。オープントゥソックスは指の間の汗を吸収することで冷えを防止し、快適に過ごすことができる。
 開発には2年を要したが、当初はなかなか受け入れてもらえなかったことから試行錯誤。「履き方が分からない」「どうやってコーディネートすればいいか分からない」といった声も多かった。それらを解決するために活用したのがインスタグラム。一般のおしゃれな人にオープントゥソックスを履いてもらったり、商品を購入した人による投稿で広まった。当初は女性に向けた商品だったが、サンダルが汗で変色し劣化するのを防ぎたいという男性からの購入も徐々に増加した。
 百貨店や専門店で販売するようになってきたところで、新たに始めたのがクラウドファンディングだ。日本ニットの里井謙一代表取締役はその理由を「世の中にもっと知ってもらう機会を探していました」と話す。結果的に目標を上回る資金を集めたが、「金額以上に、必要とされていると分かったことが嬉しい」という。クラウドファンディングを通じて、商品をより理解してもらえたと自負している。
 小さい会社でも世界に挑戦するチャンスがあると考える里井氏が、次に見据えるのはアメリカ進出。ニューヨークでの商品展開を目標とし、7月からアプローチを開始している。今後もリリラを通じて、ただ履くだけの靴下ではなく「魅せる靴下」として発信していきたいとしている。
RIRILA:公式サイト