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トロロッソ・ホンダのガスリー、ザウバーへの敗北を危惧「フェラーリエンジンのアドバンテージはあまりに大きい」

2018年07月18日 07:51  AUTOSPORT web

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ルクレール(ザウバー)とガスリー(トロロッソ・ホンダ)
ピエール・ガスリーは、今年のザウバー・フェラーリは非常に強力であり、コンストラクターズ選手権においてトロロッソ・ホンダが彼らより上位を維持するのは簡単ではないと考えている。

 2018年、ザウバーはフェラーリの最新型パワーユニットを搭載、アルファロメオとタイトルスポンサー契約を結び、有望な若手ドライバー、シャルル・ルクレールを起用していることなど、さまざまな要因がプラスに働き、2017年と比べてパフォーマンスが大きく改善した。2016年は2ポイント、2017年は5ポイントを獲得するにとどまっていたが、2018年は第10戦終了時点で16点を稼いでいる。

 一方、トロロッソ・ホンダは第2戦バーレーンでガスリーが4位に入ったものの、その後は2回入賞したのみ。現在19ポイント獲得のランキング8位で、ザウバーに3ポイント差まで詰め寄られている。

 ザウバーを警戒するガスリーは、彼らの強みはフェラーリ製のパワーユニットにあると主張した。

「ザウバーはすごく速い。あのペースを考えれば、彼らの前の位置を保つのはものすごく難しいだろう。彼らのパッケージは強力なんだ」とガスリーは言う。

「シャシーに関しては、僕らの方がまだ上だと思う。でもエンジンを考えれば、彼らはフェラーリエンジンを搭載していて、それが大きなアドバンテージになっている」

 ガスリーは、イギリスGPの週末、ストレートで大幅にタイムを失っていると嘆いていた。
「マシンはすごくいいんだけど、ロングストレートで信じられないほどタイムをロスしている」とガスリー。

「フォース・インディアやザウバーと比較して0.9秒失っているんだ。そうなると戦うのは難しい」

「一方で、GPSで見ると、コーナーでは僕らの方が速い。その部分ではすごくいいと思う。ただ、今のところストレートでは本当に遅い。0.9秒をコーナーで取り戻すのは無理だ」

「客観的に見て、僕らにペースがない原因はマシンではなくエンジンだ」

「直線スピードを向上させる必要がある。マシンからさらに大きなポテンシャルを引き出すことは難しいと思う」

 トロロッソは4戦連続でノーポイントが続いている。中団争いから脱落するのを防ぐため、トロロッソはすべての面で完璧な戦いをして、ポイント獲得のチャンスを逃さないようにする必要があると、ガスリーは語った。

「バーレーンや(7位を獲得した)モナコのように、チャンスが訪れたときにはポイントを獲れる位置にいる必要がある」

「現状、普通の展開のレースでは、僕らのパッケージにはそういう位置で戦える速さはない」

「ハースは本当に速い。ザウバーもフェラーリエンジンのおかげですごく速い。フォース・インディアも好調で、ルノーはシャシーとパワーユニットのパッケージが強力だ」

「(トロロッソの場合)シャシーは良いけど、エンジンの面でかなりタイムを失っている」

「ブダペストではチャンスがあるかもしれない。チャンスがあるときにはポイントをつかめるように、すべての面で完璧にやる必要がある」