ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、現在のグリッドはそのすべてがポイントを獲得可能なトップ3チームとその他の7チームで構成されており、F1には中団グループという概念はもはや存在しないと考えている。
ハースは第10戦イギリスGP終了時点で、“中団グループトップ”のルノーからコンストラクターズ選手権で19ポイント差の5位、下のフォース・インディアとは2ポイント、マクラーレンとは3ポイントという位置につけている。
今シーズンはウイリアムズがザウバーに代わってF1の最下位チームとなっている一方、ザウバーとトロロッソは両チームとも定期的にポイントを獲得しており、それらのチームのパフォーマンスレベルは、フェラーリ、メルセデス、レッドブルの3強の後ろで競争が激しさを増している。
今週のドイツGPでシーズンは折り返し地点を迎える。シュタイナーはチームの現在のランキングのポジションに非常に満足しているが、ハースの相対的なパフォーマンスは簡単に出せてきたわけではないという。
「(プレシーズン)テストの後、この順位は可能だと慎重ながらも楽観的でいたが、それでも難しいタスクであることに変わりはない。なぜならF1では他のすべてのチームも非常に優秀だからだ。競争力がないチームはひとつもない」とシュタイナーは述べている。
「ここにはもう中団グループというものはない。ただその他のチームというだけだ。トップ3チームとその他のチームがあるということだ」
「これまで目にしてきたように、今年はすべてのチームがポイントを争うことができている。だからランキング5位というのは良い順位だ」
「テストの後、この順位が可能だと考えるのは現実的なことだったが、ハードワークになるだろうと予期していたし、実際ハードワークが必要となっている」
ランキング上位につけることはチームの大きな努力を要するが、順位を守り、最終的にルノーを追い抜いて4位になることは、シーズン後半におけるハースの目標となっている。
「直近3レースで我々のマシンが見せたポテンシャルがあれば、ランキング4位を目指すのは可能だと考えている」
「達成するかしないかはまた別の話だ。4位でシーズンを終えるだろうと傲慢な物言いはしたくない。なぜならまだ決まってはいないからだ」
「この順位を非常に強力な3チームと争っている。我々は挑戦し、ベストを尽くし、願わくば最終的に4位で終わりたい」
短期的にはシュタイナーは、ホッケンハイムでのチームの可能性を注視している。最近のアップデートでは、ハースのVF-18の高速コーナーでのパフォーマンスが最適化されているのだ。しかし17個のコーナーを有するホッケンハイムは、中速および高速セクターが組み合わされており、ハースは苦戦する可能性がある。
「ホッケンハイムのタイトなセクターは非常にスローであり、我々はそのことを少々気にかけている」
「それでも我々はベストを尽くすために、それに向けた作業をする。我々のマシンは高速コーナーの方が競争力があるのは確かだ。実際、高速コーナーでは非常に競争力がある」
「低速コースではいくつか課題を抱えてきた。低速部分での我々の欠点を克服するようマシンをセットアップするために、金曜に何ができるか様子を見てみよう」
「もしかするとスピードを上げて競争力を引き出すことができるかもしれない」