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スパ24時間:カストロール・ホンダ、リカルド・パトレーゼとロイック・デパイエを起用

2018年07月17日 21:02  AUTOSPORT web

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ホンダNSX GT3のコクピットに座るリカルド・パトレーゼ
7月17日、カストロール・ホンダ・レーシングは7月26~29日に開催されるGT3カー最大のイベントであるトタル・スパ24時間に、元F1ドライバーのリカルド・パトレーゼと、かつてF1でティレルやリジェをドライブしたパトリック・デパイユの息子、ロイック・デパイユを起用すると発表した。

 今季からホンダブランドでリリースされ、スーパーGTやブランパンGTシリーズ・アジア等で活躍しているホンダNSX GT3。5月の時点で今季のスパ24時間への参戦が発表され、カストロールのカラーリングが大きく目を引いていたが、ここに往年のF1ファンにはたまらないドライバーたちが乗り込むことになった。

 今回発表されたのは、1977年にF1デビューを飾り、その後アロウズやブラバム、アルファロメオ、ウイリアムズ、ベネトン等を渡り歩き、F1出走257回の記録を築いた“鉄人”パトレーゼ、そしてティレルP34等を駆ったパトリック・デパイユの息子、ロイックだ。

 パトレーゼは今年64歳。F1通算6勝を誇るドライバーだが、スポーツカーレースをはじめとしたレースで用いられるドライバーカテゴライズは、年齢や最近のレースキャリア等により、アマチュアと同レベルとなるブロンズとなる。

「スパ・フランコルシャンは、ずっと長いこと僕のお気に入りのサーキットなんだ」とパトレーゼ。

「そこでもう25年もレースをしていないだけに、カストロール・ホンダ・レーシングからこうしてNSX GT3というマシンで戦う機会をもらって、断ることなんてできなかったよ。すでにNSXをドライブしたけど、高速コーナーが素晴らしいね」

「まだドライブした時間は少ないから、周回を重ねるたびにいろんな物事を学んでいるよ。でも、またレースを戦うこと、そしてチームを仕事をして、サーキットの雰囲気を楽しむことにすごく興奮しているよ」

 また、デパイユは亡き父の遺伝子を受け継ぎ、1990年代にフォーミュラ・ルノーに参戦。その後はスポーツカーレースで活躍したが、現在はモータージャーナリストとして、トップギアのフランス版の副編集長を務めている。

 このふたりはいずれもブロンズクラスとなり、プロ-アマクラスの参戦となるが、ふたりはWTCR世界ツーリングカーカップで活躍するエステバン・グエリエリ、そしてスーパーGTでEpson Modulo NSX-GTをドライブするベルトラン・バゲットと組むことになる。

「スパ24時間に向けて、エキサイティングなラインアップを組むことができた。エステバンとベルトランは素晴らしいプロフェッショナルだが、プロ-アマのエントラントとして、ふたりのブロンズを決めるにあたり、こうした成功を収めているイベントにどう貢献できるのか大いに悩んだ」というのは、JASモータースポーツ代表のアレッサンドロ・マリアーニ。

「リカルドは驚くほどの経験をもつドライバーで、F1やスポーツカーレースで何千周もスパを走り込んでいる。ロイックは他のスポーツカーレースで、彼の実力を示している。我々のチームの一員に加えられて興奮しているよ」