ロールス・ロイスは、全日本空輸(ANA)のボーイング787型機に搭載している同社製Trent1000型エンジンの点検、メンテナンス作業の影響で、国内線で欠航や遅延便が発生していることに対し、お詫びを発表した。
ロールス・ロイスでは、「ANAと緊密に協力し影響を最小限に止めるよう尽力するとともに、一刻も早いANAの早期の通常運航回復への支援を引き続き最優先事項としてまいります」としており、「現在、点検並びに必要に応じたエンジン内部の耐久性回復に向けたメンテナンスを実施しておりますが、この一連の対策につきましては規制当局およびボーイング社より運航の安全性を確保するものと認められております。」と、影響の最小化と問題の早急な解決に尽力するとした。
恒久対策を目指したエンジン部品は現在検証試験の最終段階にあり、Trent1000型エンジンをご利用の他航空会社に年内に提供できる予定だという。
ANAでは7月6日から31日にかけて、国内線の619便を欠航し、約115,000人に影響が出た。点検の対象となるエンジン台数がボーイング787-9型機の66台に加え、ボーイング787-8型機の70台も追加となったことから、部品交換が必要なエンジンが増加したことにより、必要とする機材が不足したという。