ルノーF1チームは、新たなフロントウイングを次戦のドイツGPで導入し、中速および高速コーナーにおけるR.S.18シャシーのパフォーマンス向上を図る予定だ。
ルノーはその一貫性の高さから、今シーズンはタイトな中団グループの戦いのトップに君臨している。しかし直近のライバルであるハースからコンストラクターズランキングにおける優位性を守るために、マシンの改善する努力を続けている。
「コーンとフラップの部分の見た目が少し変わることになるだろう」とルノーのテクニカルディレクターを務めるニック・チェスターは、R.S.18の新フロントウイングについて述べた。
「特性が少々変わるため、コーナーエントリーと中速スピードの部分と、高速コーナーとのバイアスが少し変わるだろう」
「我々にとって興味深いテストになる。このアップデートがマシンにさらなるパフォーマンスをもたらしてくれるよう期待している。だがフロントウイングの特性を変えると、テストをするまではっきりしたことが分からないことが多い」
F1シーズンが中盤に入り、各チームはマシン開発の焦点とリソースを来年のマシンへと徐々に切り替えていくだろう。ルノーも大規模なアップデートを減らし始めていくチームのひとつだとチェスターは語る。
「もうひとつのフロントウイングを風洞でテストしたかったが、開発し、設計に時間を使い、組み立てるとなると、長い準備期間が必要となり今年の終わりになってしまうだろうね」
「だから、まったく新しい(別の)フロントウイングを作るのではなく、できているものを微調整していくことになるだろう」