カナダ・トロントで開催されたインディカー・シリーズ第12戦。15日に行われた決勝レースは、ポイントリーダーのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がミスのない走りを見せ今季3勝目を挙げた。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は、表彰台を争うもクラッシュを喫しリタイアとなった。
晴天のもとスタートを迎えたインディカー第12戦。ニューガーデンはトップをキープし、佐藤琢磨はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)を交わし6番手に。さらにアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)もオーバーテイクし5番手を走行する。
28周目、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がクラッシュを喫しイエローコーションに。ここからレースは慌ただしくなる。
タイヤカスによってコースは滑りやすい状況に変わっており、34周目に迎えたリスタートでは、トップのニューガーデンがウォールにヒットし失速。
3番手を走行していた琢磨もニューガーデンを避けたことで、ロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン)、パジェノーに交わされてしまう。
後方では、5台が絡む多重クラッシュが起き再びイエローコーションに。トップはディクソン、ウィケンス、パジェノー、琢磨、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)、さらに母国レースのジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)が続く。
リスタートは40周目。勢い勝るアンドレッティは琢磨にアタック。琢磨もポジションを死守するも42周目に交わされ5番手に。ここでレネ・バインダー(ユンコス・レーシング)がスピンし3回目のイエローコーションとなる。
45周目にリスタートを迎え、レースは終盤戦に突入。琢磨は最後のピットインを早めに行い上位を狙う。チャンピオンを争うライバルたちが脱落していくなか、ディクソンはミスのない走りを披露しトップをキープする。
5番手を走行していた琢磨にもトロントの悪魔が襲い掛かる。67周目、最終コーナーでタイヤカスに乗ってしまいウォールにヒット。そのままマシンを止めリタイアとなった。
ディクソンは後続に付け入る隙を最後まで見せず、そのままトップチェッカーを受け今季3勝目を挙げた。2位にパジェノー、3位は初の地元レースを戦ったウィケンス。アンドレッティは最終ラップ前に燃料が足りず緊急ピットインでポジションダウン。4位はカナダ出身のヒンチクリフが入った。
インディカー・シリーズ第12戦トロント決勝レース結果
Pos.No.DriverTeamEngLapsSP19S.ディクソンチップ・ガナッシH852222S.パジェノーチーム・ペンスキーC85336R.ウィケンスシュミット・ピーターソンH851045J.ヒンチクリフシュミット・ピーターソンH859523C.キンボールカーリンC8520614T.カナーンA.J.フォイト・レーシングC8515726Z.ビーチアンドレッティ・オートスポートH8522827A.ロッシアンドレッティ・オートスポートH85591J.ニューガーデンチーム・ペンスキーC8511098M.アンドレッティアンドレッティ・ハータ・オートスポートH85141120J.キングエド・カーペンター・レーシングC8581210E.ジョーンズチップ・ガナッシH85211388C.デイリーハーディング・レーシングC85111419Z.クレイマン・デメロデイル・コイン・レーシングH8523154M.レイストA.J.フォイト・レーシングC85121628R.ハンター-レイアンドレッティ・オートスポートH8461732R.バインダーユンコス・レーシングC83191812W.パワーチーム・ペンスキーC8341918S.ブルデーデイル・コイン・レーシングH83172021S.ピゴットエド・カーペンター・レーシングC76162115G.レイホールレイホール・レターマン・ラニガンH68132230佐藤琢磨レイホール・レターマン・ラニガンH6672359M.チルトンカーリンC3418
※編集部調べ